研究課題/領域番号 |
21K12749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
神保 教広 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10650559)
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研究分担者 |
増本 幸二 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20343329)
瓜田 泰久 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90361352)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 新生児 / 小児 / 内視鏡 / 細径 / 医療機器 / 細径内視鏡 / 膀胱鏡 / 血管内視鏡 / 胆道鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
医療工学技術の進歩により医療機器の細径化が進んでいる。しかしながら新生児・乳児又は特殊な病態の患児を含む小児領域を対象とした医療機器の細径化は未だ十分とは言えない。小児領域での真に必要なニーズに応える医療機器の細径化は、成人領域だけを対象とした細径化では不十分であり、この問題を解決すべく更なる細径化が必要な医療機器を、新生児期から必要十分な医療を提供する事のできる新たな医療機器として開発・実現する。特に市場で存在しない医療機器となる膀胱鏡の細径化を中心に、血管内視鏡、胆道鏡の多系統に及ぶ“極”細径内視鏡シリーズの開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
新生児期から必要な時に必要な医療機器による正しい診断や治療を行うための医療機器開発として、極めて細い内視鏡の開発を本研究の主題とした。令和3年から開発に着手し、レンズ+CMOSセンサーを使用したカメラの作成により、0.96mmの内視鏡を作成し、カメラの開発と並行して視野に十分な光源も組み込んだ細径内視鏡の開発を行った。開発過程で0.85mm径まで細径化を実現し更なる細径化に成功した。治療用デバイスとして内視鏡を挿入する外筒の製作を行い、治療用チャンネルを設けた。治療用の1mm以下の切開刃の設計も行い、現在製作を行っている。切開刃及び内視鏡自体の安全性検証を今後予定している段階である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発された極細径内視鏡は、新生児期にこれまで観察する事のできなかった細径病変にアプローチすることが可能となる医療機器である。これまで呼吸管理のリスクを負いながらMRI検査や放射線被爆を伴うCT、造影検査で行っていた病変に対し、直接観察を行う事が可能な画期的な医療機器と考えている。また、将来の腎不全につながるような後部尿道弁に代表する先天的な尿路異常に対して、安全に治療介入を可能とする細径化の実現により、我が国に生まれる全ての新生児に対して必要十分な医療機器による診断と治療を施し、社会へ送り出すことを可能にする医療機器になると考えている。
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