研究課題/領域番号 |
21K12787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森田 瑞樹 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (00519316)
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研究分担者 |
頼 冠名 岡山大学, 大学病院, 講師 (40729092)
森本 美智子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (50335593)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | デジタルバイオマーカー / ウェアラブル機器 / 行動識別 / 加速度計 / パルスオキシメータ / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性閉塞生肺疾患(COPD)は潜在的な患者数が非常に多く,重症化をすると生活への負荷が大きな疾患である。重症化をする前に早期発見をして治療介入をすることで予後の改善が見込まれる。一方で,自覚症状に乏しいことから早期発見が難しく,また軽症患者の治療の継続も難しい。そこで,将来的にApple Watchなどの一般に普及したウェアラブル機器にCOPDの発見および管理のための機能を組み込み,日常生活の中で受診勧奨をしたり治療継続の動機づけをしたりすることができることを目指す。本研究では,このために必要な基礎的な研究として,ウェアラブル機器を用いて低強度で運動耐容能を評価する方法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では大きく分けて2つの実験を行った。1点目の結果として,行動・運動を停止した直後の心拍数と酸素飽和度の変化を解析することで,対象者の体力を推定することができることがわかった。強い運動は不要で,中程度の強度の行動・運動でも推定が可能である点が本研究の成果の要点である。2点目の結果として,その際の行動・運動の種類を,手首や胸に装着したウェアラブル機器から得られたデータによって,高い精度で推定できることがわかった。行動・運動の種類として,歩行や走行などだけではなく,患者が息切れを起こしやすい行動(たとえば着替え,歯磨き)などの疾患に関係した行動・運動を含むことが本研究の成果の要点である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
センサの小型化やバッテリの長寿命化などによってウェアラブル機器で測定できる項目が増え,さらにスマートフォンの普及によりこれらのセンサを日常的に装着している人が増えた。今後,疾患の管理にウェアラブル機器を活用する機会が増えると期待できる。本研究により,慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患において,日常生活の中で患者本人や医療従事者が患者の状態をモニタリングおよび管理できるようになることにつながる成果が得られた。
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