研究課題/領域番号 |
21K12794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡山 久代 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90335050)
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研究分担者 |
浅野 美礼 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (00273417)
松崎 一葉 筑波大学, 医学医療系, 教授 (10229453)
青木 真希子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (80589052)
内藤 紀代子 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 教授 (30433238)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自律神経バランス / 高次脳機能評価 / 性周期 / 心身の変調 |
研究開始時の研究の概要 |
女性は性周期に伴う様々な身体的・精神的症状の変化を経験する。特に月経前には倦怠感、判断力の低下、イライラなどの月経前症候群が生じやすいが、症状が主観的であるため他者から理解されにくく、女性自身も変調を自覚しにくい。 心身の変調の早期発見や治療、セルフケア促進のためには、これらの症状を客観的指標にて可視化する必要がある。特に女性の多様な症状を可視化するには、複数の評価指標による多角的アプローチが必要と考えた。 本研究の目的は、自律神経バランス測定と、NIRSによる高次脳機能評価といった2つの客観的指標を用いて、性周期に伴う心身の変調を多角的に可視化することである。
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研究実績の概要 |
女性は性周期に伴う様々な身体的・精神的症状の変化を経験する。特に月経前には、倦怠感、判断力の低下、イライラなどの月経前症候群(PremenstrualSyndrome: PMS)が生じやすいが、症状が主観的であるため他者から理解されにくく、女性自身も変調を自覚しにくい。心身の変調の早期発見や治療、セルフケア促進のためには、これらの症状を客観的指標にて可視化する必要がある。これに対して我々は、近赤外分光法(near-infrared spectroscopy:NIRS)を用いた高次脳機能評価に取り組んでいるが、女性の多様な症状を可視化するには、複数の評価指標による多角的アプローチが必要と考えた。そこで心身の変調との高い相関が期待されている自律神経バランスに着目した。 本研究の目的は、非侵襲的で連続的計測が可能な心拍ゆらぎ解析に基づく自律神経バランス測定と、NIRSによる高次脳機能評価といった2つの客観的指標を用いて、性周期に伴う心身の変調を多角的に可視化することである。 2022年度には、本調査に向けて文献検討とデバイスの比較検討を行った。自律神経バランスを測定するデバイスを複数同時装着し、その反応性を分析した。また20歳代前半女性の月経に伴う主観的ストレスと客観的ストレスの関連を明らかにすることを目的に、menstrual phase とfollicular phase の二時点において縦断的観察研究を行った。 2023年度には、統制された環境下におけるスマートウォッチにて算出された自律神経活動の指標の妥当性を検証した。また日常生活下における自律神経活動の指標と月経随伴症状の主観的指標との関連を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度には、統制された環境下におけるスマートウォッチにて算出された自律神経活動の指標の妥当性を検証した。また日常生活下における自律神経活動の指標と月経随伴症状の主観的指標との関連を検証した。 コロナ禍でのデータ収集に時間を要したため、分析が2023年度の後半まで続いた。このため、2023年度中に成果報告まで修了できず、期間延長を申請した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に収集したデータをまとめて、関連学会にて発表、原著論文として成果報告を行う。
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