研究課題/領域番号 |
21K12803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
廣瀬 昇 帝京科学大学, 医療科学部, 准教授 (60460391)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 臥位エルゴメーター運動 / 運動療法 / 慢性心不全 / 運動負荷 / 臥位エルゴメータ運動 / 運動プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
近年における疾病構造の変化から、高齢者に対し安全で継続可能な運動処方を確立することは喫緊の課題である。そこで、本研究課題は、臥位エルゴメータ運動機器を活用した運動において、運動負荷量の違いにおける運動時の生理反応を解明する。さらに、高齢者に多い慢性心不全患者を対象に、臥位エルゴメータ運動における多段階に設定された運動プログラムを作成しそのトレーニング効果と臨床指標を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究課題は,臥位エルゴメーター運動機器を活用した運動において,慢性心不全患者の運動負荷量の違いが呼吸循環応答,筋活動量,自律神経活動および下肢骨格筋の末梢血行動態などの身体機能を網羅的に解析し運動プログラムを検討することであった. その結果,慢性心不全患者では,座位エルゴメーター運動と比較して,足背動脈の血流速度,前脛骨筋の筋活動量,交感神経活性に違いが認められた.さらに,二重積,自覚的運動強度は座位エルゴメーター運動と同等の運動負荷反応を示したため,臥位エルゴメーター運動の心負荷量が同等の運動様式であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,臥位エルゴメーター運動機器を活用した運動が,自律神経調整の破綻が生じやすい慢性心不全患者において,積極的な運動負荷を処方する前段階として取り組む運動様式としての有用性が示唆された.そのため,さらに運動の介入期間や慢性心不全の重症度分類の適応性を明らかにすることで,臥位エルゴメーター運動を臨床的に実用できる手がかりになると推察できる.
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