研究課題/領域番号 |
21K12804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 奈良学園大学 |
研究代表者 |
伊藤 健一 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (30342223)
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研究分担者 |
奥田 みゆき 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部), その他部局等, 医長 (90924720)
野中 紘士 奈良学園大学, 保健医療学部, 専任講師 (00565327)
葉山 有香 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (30438238)
阿波 邦彦 奈良学園大学, 保健医療学部, 准教授 (60633344)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | COPD / 呼吸運動 / 呼気同調電気刺激 / 機能的電気刺激 / 呼吸 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はこれまでに慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対し,呼息に同調して行う電気刺激がCOPD患者の「換気効率」の改善に有効であることを明らかにした。そして同時に,これまでの電気刺激システムでは動的肺過膨張を抑制できないことも明らかにした。しかし,テクノロジーの進歩は我々の研究を阻害していたシステムの限界を克服し,動的肺過膨張にアプローチする新規リハビリテーション戦略の可能性を示唆する。本研究の目的は,COPD患者の呼息補助としての機能的電気刺激の効果と,呼息トレーニングとしての機能的電気刺激の有用性を明らかにし,革新的リハビリテーションを確立することである。
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研究実績の概要 |
日本における死亡原因の1つとして上位に位置し、今もなお、増加し続ける慢性閉塞性肺疾患患者は息切れを主症状とし、移動動作やADLを制限していく。このことは寝たきり人口の増加にもつながる。よって、慢性閉塞性肺疾患患者に対する呼吸リハビリテーションはこれからの医療において重要な役割を担っていくことが予測される。 これら患者の内科的な治療技術の進歩は著しい反面、呼吸リハビリテーションにおいてはその進歩には限界が見受けられる。このような状況を打破するためには、呼吸リハビリテーションにおいてはイノベーション技術の応用がキーポイントであり、不可欠と考えられるがそのような研究は皆無である。そこで我々は、これまでの研究成果を発展させるために最新のテクノロジーを駆使し、1)COPD患者の呼息補助としての機能的電気刺激の効果と、呼息トレーニングとしての機能的電気刺激の有用性を明らかにすること、そして2)リハビリテーション機器開発と実用化に向けた知見を得ることで、これらにより革新的リハビリテーションを確立することを目的とした研究を計画した。 令和4年度は慢性閉塞性肺疾患患者に対する呼息機能的電気刺激の即時効果を解明するための研究を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が持続し、病院での臨床研究の実施と実験機器の導入が困難となったため、臨床研究の申請の準備が不可能であった。その結果、昨年度に続き本年度も研究は実施できていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染拡大の影響で研究フィールである病院の出入りが制限され、研究の見通しが立たず、臨床研究審査や倫理審査の書類作成が困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の第8波も収まり、感染法上の分類が5類に引き下げられることにより、研究の実施において現実味が出てきた。そのため早急に観点手続きを行い、適時、研究の実施に移行する。
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