研究課題/領域番号 |
21K12856
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
井上 貴恵 明治大学, 文学部, 専任講師 (70845255)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | スーフィズム / イスラーム / 神秘主義 / イスラム / スーフィー教団 / イラン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1)教団の始祖(教祖)と見做されたスーフィーと、2)教団の実質的な運営者、そして3)教団組織という3者に注目する。中世期のスーフィズム思想が、教団運営者によって教団教義へと取り込まれ、教団員によって実際に修行の一環として実践される、という流れに沿い、3者の思想的な関わりの様子を資料から具に読み解くことで、以下の2点について明らかにすることを研究の目的とする:①教団の始祖とされたスーフィーの思想を教団運営者がどのように理解し、取捨選択を行ったのかを明らかにする、②始祖の思想は教団においてどのような役割を果たしたのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究はスーフィー教団という組織をスーフィズム思想という面から考察する事で、現代まで継承されるスーフィズムの源泉としての中世期スーフィズム思想の役割を明らかに提示することを目指した研究であった。具体的に本研究は、1)教団の始祖(教祖)と見做されたスーフィーと、2)教団の実質的な運営者、そして3)教団組織という3者に注目する。3者の思想的な関わりの様子を資料から読み解くことで、1)教団の始祖とされたスーフィーの思想を教団運営者がどのように理解し、取捨選択を行ったのか、及び2)始祖の思想は教団においてどのような役割を果たしたのかを明らかにすることを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最終年度においては特にメヴレヴィー教団に関わるテクストであるMathnawi-i manawi及びMaarifの精読に注力し、研究成果を2回の研究発表、及び一本の翻訳論文として発表することができた。メヴレヴィー教団に関する思想ベースの研究は世界的に見ても未だ寡少と言わざるを得ず、本研究の有する学術的意義が示されたと考える。
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