研究課題/領域番号 |
21K12869
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
柳田 さやか 東京藝術大学, 美術学部, 助教 (80811819)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 和様 / 書道史 / 書論 / 書学 / 芸術学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、特に近世・近代の書論・書道史に関する文献において、「和様」やそれに類する語の解釈を比較検討することで、和様の概念がいつどのような変遷を遂げたのかを明らかにするものである。あわせて、和様の書とは具体的にどのような字形、字体、書風、運筆、書式のものと捉えられてきたのかを文献学的に考察する。 本研究の成果によって、日本書跡における和様の様式研究を、具体的根拠に基づいておこなっていくことができるようになる。また、将来的に、書のグローバルヒストリーを構築するにあたり、他地域の書と比べて、日本の書の特徴とは何かという書道史学において重要な課題を探る基盤的研究になると考える。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本近世の主な書論・近現代の書道史における「和様」の語の解釈を比較することにより、その解釈の変遷を検討した。近世においては、和様の解釈・和様の書流に対する立場は多様であるものの、御家流の祖で和漢に通じていた尊円親王の真跡は評価される傾向があった。また、日本の書を一概に和様・唐様と区別すること自体が理に合わないとする論は、近世から存在していたことが窺えた。明治期においては、文献考証を能くした国学者達が、『異制庭訓往来』を典拠として和様の形成期を平安中期と捉える動向があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、和様の書に関する文献学的調査が進み、和様の書に関する様式的研究を実証的におこなっていくことが可能となる。東アジアの書の歴史、ひいては書のグローバルヒストリーを構築していく上でも、他地域と比した日本の書の特徴という重要な課題を探る端緒となる。また、和様の語は美術諸分野において用いられると共に、和漢の関係性は日本文化史において欠くことのできない観点である。和様化の起点と特徴を分野横断的に検討していく点においても波及効果が期待される。
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