研究課題/領域番号 |
21K12897
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
山本 里花 (生野里花) お茶の水女子大学, 基幹研究院, 基幹研究院研究員 (00793960)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 音楽療法士 / COVID-19禍 / 音楽を経験すること / 関係 / 職業アイデンティティ / インタビュー / グラウンデッドセオリー / 音楽療法 / 質的分析 / 職業的アイデンティティ / COVID-19による職業環境変化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、新型コロナウィルス(以下COVID-19)感染下の職業環境変化以降の、音楽療法領域のアイデンティティを包括的に問い直すものである。すなわち、対面援助の制限に見舞われた音楽療法実践現場が経験した危機を分析すると同時に、これを領域の本質的論点に光を当て直す好機とみなし、職業アイデンティティを再構築しようとする。 具体的には、この状況下での音楽療法実践者の経験と洞察をインタビューによって聞き取り、質的分析および理論形成、音楽療法領域の根幹とされる「関係」「音楽を経験すること」との照らし合わせを行い、国内外の研究者との対話・実践現場への還元的対話・学会活動などによる省察を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、COVID-19禍以降の音楽療法士の職業的アイデンティティに関する対話的議論の活性化を主な目的とし、実践者の経験のインタビュー分析を行っている。 【インタビューの実施】前年度までの3つに加え、あらたに1つのインタビューを行った。 【インタビューデータの分析】4つのインタビューデータを、グラウンデッドセオリーによって分析し、オープンコーディング、カテゴリーとコアカテゴリーの抽出を行った。 【研究結果の導き出し】結果の出し方については、「個々のインタビュイー間の分析結果を比較・参照して広く論じること」と「インタビュイー全員のデータを混合させてひとつの理論に導くこと」の二通りを残している。前者について、本研究では4つのデータ間で共通するものと異なるものが浮かび上がってきており、興味深い洞察が期待される。後者は、4つのデータの上位概念を統合することで、より俯瞰的な結果が期待される。 【発表・著述】日本音楽心理音楽療法懇話会 第364回講習会シンポジウム「コロナ禍における音楽療法士の職業としての在り方-実践・ 研究・施設の視点から-」(2022年7月)にて、「私たちは、音楽療法の何を手放し、何を守るのか-『COVID-19禍以降の音楽療法領域の職業的アイデンティ ティに関する質的研究』より-」として発表し、内容を「日本音楽心理音楽療法研究年報vol.51」に掲載した。また、Proceedings of the 17th WFMT World Congress of Music Therapyに”Exploring A Practitioner-centered View on Music Therapy Research”を投稿した(掲載決定)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力者との密接なコミュニケーションをいかして、対話による研究の順調な推進が可能になっている。ただし、研究プロセスを専門領域コミュニティに開くことが十分には達成できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、以下を進める予定である。 4つのインタビューそれぞれのコアカテゴリーを確定し、比較・議論へと進める。結果については、第23回日本音楽療法学会学術大会(2023年9月、岐阜)に口演を応募している。 一方で、4つのインタビューのカテゴリーを統合した全体の理論化を進める。これらの作業の中で、追加インタビューが必要かを検討し、必要があれば実施する。 17th World Congress of Music Therapy(2023年7月、バンクーバー)のSpotlight Session “The Future of Research in Music Therapy: Topics & Methodologiesにおける発表に、研究の一部を反映させる。そしてこのSpotlight Session の様子を第23回日本音楽療法学会講習会にて共有する。 さらに、2023年8月には 元McGill University Health Centre(モントリオール)音楽療法士Salmon氏の専門職コミュニティと対話会を行うなど、オンラインや対面による専門職コミュニティとの共有・対話を検討・推進する。
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