研究課題/領域番号 |
21K12905
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 大和大学 |
研究代表者 |
立花 晃 大和大学, 社会学部, 准教授 (10781841)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本六古窯 / 窯業組合 / 地域創造性 / 地域レジリエンス / コロナ禍 / 若手継承 / 生活雑器(定番商品) / 藝と業 / 窯業組合モデル / コロナ禍における焼物産地 / 若手継承モデル / 産地モデルの比較 / “藝”と“業” / 焼物組合モデル / 若手作家・職人継承モデル / フィールドワーク / アンケート / 焼物組合 / アンケート・ヒアリング調査 / 学会発表・研究論文・紀要 / 丹波篠山モデル・常滑モデル / 定番焼物産品の強み / 地場産業 / 地域モデル比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、鎌倉時代より現在まで生産が続く代表的な6つの産地である日本六古窯6市町(常滑市、越前町、備前市、甲賀市、丹波篠山市)を対象に、主に産業統計分析に加え、現地でのフィールドワークとして各主体に対するヒアリング、参与観察、アンケート調査によるデータ収集を中心として行い、窯業組合を中心とした新たな域内関係性モデルを構築する。 それらを比較考察することで、それぞれの産地における産業構造や主体間関係などの特性の差異や共通項、地域の持つSWOT等を明らかにする。 これらを通じ、日本六古窯各における「地域の創造性を高めるハブ」としての窯業組合の新たな機能と役割について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、鎌倉時代より現在まで生産が続く代表的な6つの産地である『日本六古窯』6市町(常滑市、越前町、備前市、甲賀市、丹波篠山市)を対象に、文献調査・統計分析を行った上で、現地フィールドワーク、ヒアリング、 参与観察、アンケート調査によるデータ収集などを行った。結果、初年度は、コロナ禍において、窯業組合を中心とした地域レジリエンスの発揮について、2年目は、各産地において急須や盆栽鉢といった定番商品の強みの発露、3年目は、アフターコロナにおいて地域経済の立て直す中で、若手継承をどのように行っていくのかという課題を抱える現状が浮き彫りとなった。これらの成果を各年度、学会発表や論文として公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで高付加価値の工芸品の産地は研究対象として取り上げられてきたが、日本六古窯のように、生活雑器の産地についてはあまり取り上げられてこなかった。中でも国内の組合研究については、農漁業や労働組合の研究は若干存在するが、窯業組合については皆無である。生活文化産業全体でも流通市場は軒並み下降傾向にあるが、窯業分野は特に市場が縮小、継承者不足は加速し、各地域の窯業は窮地に立たされている。そのため本研究において、窯業組合を中心として地域再生への処方箋に繋がる域内循環の地域連携モデルを示した点、若手継承をどのように行っていくのかについて明らかにしたことは、地域の窯業の再生にとって有意義である。
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