研究課題/領域番号 |
21K12942
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2022) 東京都立大学 (2021) |
研究代表者 |
代 珂 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師 (60767739)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 満洲国 / ラジオ放送 / 放送コンテンツ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、一次資料としての音声資料に対する検証が極めて困難な状況下で、日中両言語の文献資料を駆使して放送コンテンツを復元し、そのなかの文化的コンテンツについて研究することです。その第一歩は、当時の新聞に掲載されていたラジオ番組欄を調査・整理し、今後の関連研究も含め持続的に利用することが可能なデータベースを構築することです。その上、研究対象となる文学・演劇・映画・音楽の内容に注目し、ラジオに現れる文化的コンテンツを量的分析及び代表的番組内容に対する実証研究を通して、各ジャンルを統合した「満洲国」多言語放送の文化的機能を明らかにしたいと考えています。
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研究実績の概要 |
本研究は「満洲国」で行われたラジオ放送の番組内容を対象とする。主に文献調査を通して、放送内容の一根幹をなしていた文学、演劇、映画、音楽などの文化芸術ジャンルとの関連性に注目し、「満洲国」のラジオ放送における文化的コンテンツの全体像描出を目指す。具体的な作業として、日中双言語の新聞、雑誌などの文献からラジオ番組欄を抽出し、文学(放送小説など)・演劇(伝統戯曲、ラジオドラマなど)・映画(映画放送劇)・音楽(民族音楽、レコードなど)に関わる内容について分析・考察を行う。各地放送局の番組欄データベースを構築し、それに基づき言語ごとにジャンル別の放送内容について、放送状況、放送内容の構成及び変遷、放送の性格を分析する。網羅的に放送の番組内容を検証するために、地域ごとに主要新聞である『満洲日日新聞』『大同報』(新京)『泰東日報』・『満洲報』(大連)『盛京時報』(奉天)『濱江日報』・『濱江時報』(ハルビン)を対象としている。なお中国語新聞はそれぞれ欠落する部分が多く見られるので、必要に応じて調査と収集の作業を行う。 2022年度は『満洲日日新聞』『満洲日報』『電電』など日本語新聞・雑誌を調査し、在満日本人向けのラジオ放送について資料を収集した。特にスポーツ放送、実況放送、語学講座に注目し研究を行った。その成果を20世紀メディア研究会(2022年4月、早稲田大学)、東アジアの植民主義と文学研究会年度大会(2022年9月、東京都立大学)で報告し、報告内容に基づき論文を執筆して発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウィルスの影響により、データの整理・入力する臨時職員の雇用が計画通りに実施できなかったほか、現地調査を一時期断念せざるを得なかったため、放送コンテンツに関する資料収集・整理は当初の計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
オンラインでの資料調査や現地研究者に依頼するなど対策を講じ、海外の状況を鑑みて可及的速やかに資料文献の調査、整理、分析作業を進める予定である。
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