研究課題/領域番号 |
21K12956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 成蹊大学 (2022) 同志社大学 (2021) |
研究代表者 |
塚田 雄一 成蹊大学, 文学部, 准教授 (60780294)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 演劇 / 初期近代イングランド / イギリス / 君主 / 初期近代 / 英文学 / イングランド史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、初期近代のイングランドで活動した劇作家の作品を分析対象とし、歴代の君主がどのように初期近代の演劇テクストに表象されてきたか、劇作家が君主を表象の対象にすることでテクストおよび上演がどのような政治性を帯びていたのか、また彼らが君主を表象した背景にどのような政治的そして興行的な力学が働いていたのかを考察する演劇テクスト研究である。
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研究実績の概要 |
本研究は、シェイクスピアおよび同時代の劇作家の作品を分析対象とし、歴代の君主がどのように初期近代の文学テクストに表象されてきたか、劇作家が君主を表象の対象にすることでテクストがどのような政治性を帯びていたのか、また彼らが君主を表象した背景にどのような政治的そして興行的な力学が働いていたのかを考察する演劇テクスト研究である。本研究では、これまでの君主表象研究およびそれに依拠した初期近代イギリス文学研究を整理し、その課題を指摘した上で、君主表象に焦点を当てた演劇テクストの分析を行う。シェイクスピアのエリザベス朝期の作品をはじめ、シェイクスピアの同時代に活躍していた一群の劇作家らの作品を、君主表象の分析を切り口として新たに読み解き、それぞれの作品の解釈に新たな視座を導入するとともに、初期近代イングランドにおいて 劇作家たちが当時の君主表象とどのように関わり合っていたのかを明らかにすることを目的とする。2022年度は「宮廷演劇」の研究を主に行い、特にエリザベス朝期におけるジョン・リリーの作品群、ジェイムズ朝期において宮廷の王族たちも上演に加わったサミュエル・ダニエルの宮廷仮面劇およびベン・ジョンソンの宮廷仮面劇を分析対象とした。また、前年度の「歴史劇」の研究の一環として『ヘンリー五世』に関する論考を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は順調に進んでいるが、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行がまだ続いているため、計画していた海外調査を実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、主に「悲劇」の分析を行う。ジョージ・チャップマン、ジョン・マーストン、トマス・デッカー、ジョン・フレッチャー、ベン・ジョンソン、フィリップ・マッシンジャーらの劇に登場するイングランドを含めたヨーロッパ諸国の君主表象を分析する。適宜、研究発表等を行い、フィードバックを得て、議論の精度を高めたい。
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