研究課題/領域番号 |
21K12976
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
曽 睿 佛教大学, 文学部, 講師 (70837749)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 語構成 / 節構成 / 連続性 / 異同 / 漢字形態素 / 派生語 / 語形成 / 類型論 / 日中対照研究 / 同形語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日中両言語の派生語の語形成についての対照言語学的研究である。本研究は、派生語を構成する 「-車」「-性」「-式」「-党」のような同形漢字形態素を収集し、意味・品詞によってグループ分けをした上で、日中両言語において、それらがどのように語形成を行うのかの実態を対照考察する。それをもとに、両言語の派生語の語形成の類型化を行う。それにより、日中両言語の語彙における対照研究に新たなアプローチの基礎を築くことを目指す。
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研究実績の概要 |
今年度は主に二つの方向で研究を継続している。一つ目はデータベースの整理である。前年度のデータベース入力作業を継続すると同時に、現段階のデータベースを精査し、見出し項目の増減を検討する。二つ目は具体的な字音形式の対照研究である。主に「式」「風」「感」といった語構成と句・節構成両方に使用がある形式を対象とする日中対照研究を行う。 以上から、日中両言語における漢字形態素の語構成利用の傾向が異なることが確認した。まず、名詞を構成する後項形態素が日本語における使用が目立つ。また、完全に独立する一字漢語と異なり、字音形式が句・節構成における使用があっても制限性が高い。さらに、中国語の制限は日本語よりも厳しい。これらの特徴を検討しデータベースを整理し最終段階に入る見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響により、初年度からデータベースの入力作業が遅れている。さらに、現状のデータベースの精査により、見出し項目の増減が必要だと判明したため、データベースの入力は一時的に中断した。その影響をうけ、具体的な形式の考察も遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
まず、見出し項目の改訂に基づき、データベースの入力作業の段取りを改善する。特に、現段階は情報量が多いため、今後は主に削減する方向に進む。 さらに、具体的な形式の考察も不十分である現状を改善するため、個別形式ではなく、類似する形式をグループにしたうえ、質的考察を進む。
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