研究課題/領域番号 |
21K12994
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
熊 可欣 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (70823483)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 漢字熟語 / 予測 / 個人差 / 加齢 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちは文を黙読するときに、次にくるものを予測しながら文を読み進める。文脈が十分に与えられれば、特定の語が予測でき、その語の形態と音韻が想起されうる。しかし、文脈をともなう語の形態と音韻のそれぞれがいかに想起されるか、それが個々の読み手の特性にいかに影響されるかがまだ明らかになっていない。そこで本研究は、日本語の漢字語の予測における形態と音韻の活性化を検討し、それに影響を与える読み手の特性を明らかにする。本研究は、語の予測を説明するモデルの構築に新たな根拠を示し、読み手の特性に適した言語習得と言語機能保持の方案の作成に貢献すると考えられる。
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研究実績の概要 |
私たちは文を黙読するときに、次にくるものを予測しながら文を読み進める。文脈が十分に与えられれば、特定の語が予測でき、その語の形態と音韻が想起されうると報告されている。しかし、文脈をともなう語の予測についてこれまで英語を中心に検討されてきたため、形態と音韻のそれぞれがいかに想起されるかが分からない。また、文や単語の認知処理、特にその速度は、言語の特性だけでなく、個々の読み手の言語能力や加齢にともなう身体機能低下などに影響されるといわれている。なお、語の予測が個々の読み手の特性にいかに影響されるかがまだ明らかになっていない。そこで、本研究は、文脈をともなう語の予測における語の形態情報と音韻情報がいかに想起されるか、そしてそれに影響する読み手の特性を明らかにすることにより、言語習得と言語支援に貢献することを目指している。 この目的を達成するために、本研究は5年間をかけて以下の計画で進めていく予定である。初年度は、刺激作成のために事前調査を行う。2年度目から、眼球運動計測装置を用いて日本語使用者の注視行動を計測し、語の形態情報と音韻情報の想起に影響する個々の読み手の特性を検討する。そして、脳波計測装置を用いて文脈から語を予測する際の脳波を測定し、形態情報と音韻情報の想起に応じた意識下の反応を検討する予定である。本年度は2年度目であり、日本語使用者の特性と文読みの注視行動を検討する予定であったが、2022年4月から2023年3月まで海外派遣のため、実験実施を延期することになった。なお、米国渡航中に、現地の研究者との交流を深め、本プロジェクトに適する読み手の特性を測る指標があることがわかった。その指標の日本語版の開発を計画している。次年度では、当初計画していた測定よりもふさわしい読み手の特性の指標を用いて、本プロジェクトをさらに発展させることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年4月から2023年3月までは米国に滞在し、予定していた実験を延期することになった。なお、海外滞在中に新たな知見が得られ、本プロジェクトの計画当初からみるとより充実した計画も生じてきており、よりよい成果が期待されると言える。したがって、「やや遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度では、まず、読み手の特性を測定する指標の日本語版を開発する。そして、眼球運動計測装置を用いて日本語使用者の注視行動を計測し、語の形態情報と音韻情報の想起に影響する個々の読み手の特性を検討する。
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