研究課題/領域番号 |
21K13025
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大塚 知昇 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (20757273)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | pair-Merge / 生成文法 / ミニマリストプログラム / ラベル理論 / フェイズ理論 / Free Merger / Minimalist Program / Radical Free Merger / 対併合 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、pair-Mergeについて、メカニズム解明という理論的目標と、幅広い周辺的言語現象の説明という経験的目標の二つを達成することを目標とする。 理論的目標は、慶應言語コロキアムやその他学会に参加し、他研究者と議論を行うことで達成を図る。 経験的目標は、各種文研研究と、学会や研究会に参加することによる他の研究者との交流を通じて達成を図る。 以上の結果の公開のために、口頭発表や論文執筆を行う。
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研究成果の概要 |
研究期間の三年間にわたり、口頭発表3件(内国際学会を1件含む)、シンポジウム企画1件、論文3本(内1本は査読付き全国紙、またプロシーディングズも含む)、著書1冊を発表した。新型コロナウィルスの流行に伴い、一部出張等の制限がかかったとはいえ、オンラインへの切り替えを活用することにより、基本的には当初計画していた通りの予定で研究を進めることができたと考える。そして繰り返しになるが、本研究課題のもとに全編英文の著書1冊の出版につながったことは非常に意義深い事であったと考える。以上のことから、本研究課題は概ね良好な形で遂行することができたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生成文法ミニマリストプログラムでは、統語構成素を構築するプロセスである併合(Merge)操作に興味関心が集まっていた。しかしながら、近年の併合に関する研究は集合併合(set-Merge)と呼ばれる、主として項構造等を構築する際に使用される操作の研究が主流であり、付加詞要素を派生に導入する対併合(pair-Merge)の研究はあまり盛んではなかった。付加詞が人類言語に普遍的に存在する以上、その振る舞いを説明するためのシステムは非常に重要であり、本研究はその点を明らかにするために行ったものである。
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