研究課題/領域番号 |
21K13026
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 弘前学院大学 |
研究代表者 |
齋藤 章吾 弘前学院大学, 文学部, 講師 (40883674)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 統語-音韻インターフェイス / 排出 / 外在化 / 線形化 / コピー削除 / 接語化 / 韻律句形成 / 省略 / 統語的同一性 / 接辞付加 / 音韻句形成 / 経済性条件 / string-vacuous movement / 生成文法 / 音韻現象 / 派生 / 表示 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、発音に関わる諸現象の包括的調査を通して発音が決まるまでの過程を明らかにすることである。生成文法研究では、言語表現(言語構造)を作る段階とその表現(構造)に基づいて発音が決まる段階が仮定されている。現在、発音の決定について、言語表現を作った後に一度に決まるか、言語表現を作る過程で段階的に決まるかで意見が別れている。本研究では発音に関わる様々な現象を手掛かりに発音が決まる過程を明らかにすることを試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、人間の言語機能のうち、発音を形成するプロセスの解明に取り組んだ。このプロセスについては、先行研究によって発音に関わる個々の現象に基づく分析が提示されてきたものの、異なる音韻現象に基づく独立的な分析はそれぞれが前提とするアプローチなどに違いがあり、その結論は一貫していなかった。 本研究では、語順形成、接語化、省略などの複数の音韻現象を包括的に分析し、それらを統一的に説明することのできる一貫した発音形成プロセスの提案を試みた。具体的には、発音に関する情報が文形成過程の途中で段階的に決定されるという発音形成プロセスを提案するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、人間の言語機能のうち、発音を形成するプロセスの解明に取り組んだものである。このプロセスは先行研究でも分析されていたものの、それぞれの研究は独立的で結論が一貫していなかった。そこで、本研究では、複数の音韻現象の分析に基づいて一貫した発音形成プロセスの提案を行った。 発音形成プロセスは、人間の言語機能における文形成に関わる部門と発音に関わる部門をつなぐ重要な役割を担っているため、本研究は言語機能全体の理解に貢献する研究となった。また、複数の音韻現象に関する研究を整理し、それらの現象を包括的に取り扱うシステムを構築したことで、音韻現象に関するさらなる研究を促す効果も期待される研究となった。
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