研究課題/領域番号 |
21K13028
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
坂本 暁彦 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (50757193)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 社会的苦境場面 / 誠実性評価 / 加害責任の重さ / 不誠実さの度合 / 言語間差異 / 副詞「いったい」 / 話者による判断のプロセス / 条件付き謝罪 / conditional apologies / 非叙実性 / 発話行為 / 適切性条件 / ポライトネス / Am I understood? / Do you understand (me)? / confirmation questions / passivization / foregrounding / 無標のWH語 / Yes/No演算子 / 条件節性 / 修辞疑問文 / 感嘆文 / 権威の態度を示すことに特化した疑問文 / 文法部門間を結ぶ対応規則 / 言語・非言語情報のインターフェース |
研究開始時の研究の概要 |
文法研究では、言語事実を説明する際、内省判断に基づく質的アプローチだけではなく、心理学実験を用いた量的アプローチも採られている。量的検証には、理論仮説の妥当性を強固にするだけではなく、分野を異にする研究者間の共通言語として働くという利点がある。こうした問題意識のもと、本研究では、日英語疑問文とその関連現象に対して質と量の両面からアプローチすることで、個々の形式・意味機能・音声にまつわる諸特徴を記述・説明すること、また、それらの言語情報が視線や表情などの非言語情報とどう作用し合うのかについて明らかにすることを目的とする。本研究は、言語学内に留まらず、異分野融合を積極的に推進するものである。
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研究実績の概要 |
本研究では、日英語疑問文とその関連現象に対して質と量の両面からアプローチすることで、個々の形式・意味機能・音声にまつわる諸特徴を記述・説明すること、また、それらの言語情報が視線や表情などの非言語情報とどう作用し合うのかについて明らかにすることを目的とする。本研究は、言語学内に留まらず、異分野融合を積極的に推進するものである。 現在、分析の対象している現象として、①「何なら」の典型用法・新用法、②ナント型感嘆文、③日英語条件付き謝罪、④日英語修辞疑問文がある。これらのうち、2023年度は③に関する論文を2本(共に査読無)、④に関する論文を1本(査読有)掲載した。前者の論文2本は、両方とも日本語条件付き謝罪を扱ったものであるが、対応する英語表現に関する口頭発表とそのプロシーディングスの掲載を2024年5月に予定している。また、後者の論文では、日本語の副詞「いったい」を伴う(修辞)疑問文について論じたが、対応する英語表現と考えられているthe hellについても調査予定である。 一方、①については、新用法に関する論文を2023年度中に国内学会誌に投稿する予定であったが、③に関する研究が想定した以上に順調に進んだことから、論文投稿を2024年度以降に行うこととした。②に関しては、これまでに執筆した2本の論文を拡大修正する形で国内学会誌へ投稿していたが、2023年度中に不採択という結果になったため、再投稿の機会をうかがっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」で示した通り、程度の差こそあれ、①~④に関する研究が同時並行的に進められ、論文掲載という結果にもつながっているため。
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今後の研究の推進方策 |
「研究実績の概要」で言及した形で、引き続き、①~④に対する質的・量的分析を行い、査読付論文の掲載を目指す。
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