研究課題/領域番号 |
21K13047
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 筑波大学 (2023) 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 (2021-2022) |
研究代表者 |
岩崎 拓也 筑波大学, 人文社会系, 助教 (60818037)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 表記法 / 句読点 / ルビ / 分かち書き / やさしい日本語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ルビやわかち書き、句読点といった日本語表記を取りあげ、定住外国人はどのような表記が見やすくわかりやすいと考えているのか、印象判定による調査とインタビュー調査を行う。また、各要素の表記方法の読み時間の調査と理解度調査から日本語表記の問題を明らかにし、見やすくわかりやすい日本語表記の方法を提案する。
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研究実績の概要 |
日本語の表記の規則は、ほかの外国語の表記にくらべてゆるいものであると言われている。また、「やさしい日本語」のような定住外国人のためのわかりやすい日本語についても、文法の書き換えに焦点が当てられることが多く、「やさしい日本語」のための表記の基準や規則は現状において存在しない。そこで、本研究では、定住外国人や日本語を学ぶ留学生を対象として、読み手側の意識やわかりやすさを調査する。この調査の結果から、「やさしい日本語」をどのように表記するとよいのかという「やさしい日本語表記法」を明らかにすることが目的である。 本年度も前年度にひきつづき、ルビの振り方や、わかち書きの分け方、句読点の多寡を対象に印象判定と読み時間の測定する調査を行った。本年度は定住外国人への調査が進み、非漢字圏の定住外国人への調査が完了した。一方、分析の面においても、得られた調査データを分析するための前処理を行い、データベース化を行った。データベースの完成と分析については、来年度に行う予定である。 上述した調査以外にも、「やさしい日本語」のガイドラインについての調査を行った。行政や団体から示されている「やさしい日本語」のガイドラインを複数収集し、表記にかんする記述がどのよう示されているのかを整理・分析を行った。そのうえで、「やさしい日本語」における句読点や括弧といった符号の使い方・示し方にゆれがあることを明らかにした。これらの分析の成果の一部は、香港で行われた国際学会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
定住外国人への調査のうち、非漢字圏出身の定住外国人に対しては調査が終了したこととが大きい。漢字圏の定住外国人への調査がまだ残っているが、本年度中には収集が完了する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度まで停滞していた定住外国人への調査が進み、現在調査予定の3/4が終了したところである。残りの調査に加え、データの翻訳・文字化作業、分析などを引き続き進めていく。また、日本語学習者が初級段階に読むであろう初級用の日本語学習用教科書を対象として、どのような表記になっているか、調査を行う予定である。
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