研究課題/領域番号 |
21K13110
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 国士舘大学 (2023) 国際日本文化研究センター (2021-2022) |
研究代表者 |
齊藤 紅葉 国士舘大学, 文学部, 講師 (00785529)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 公家 / 幕末 / 対外認識 / 王政復古 / 明治維新 / アヘン戦争 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、幕末の公家が、急変した外政・内政にどのように対応したかを踏まえて、明治維新が急速かつ少数の犠牲者の元で遂行された要因の一端を考察しようとするものである。 維新を主導した岩倉具視や三条実美だけではなく、幕末に幕府を支持して明治後は力を落とした野宮定功や、両者の仲介勢力となった中院通富らも加えて、公家全体の相克と協調を解明する。公家内における、ペリー来航以前の19世紀初頭からの対外認識と国内体制の改革への意識が、明治維新の成立につながっていくことを考察したい。
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研究成果の概要 |
本研究では、明治維新が成し遂げられた一要因を、公家の幕末期の内政・外政に対する構想を通して次のことを明らかにした。その際、従来、十分に検討されてこなかった明治後に勢力を落とした公家を含め検討した。 19世紀初頭以降の対外情勢の変化を受けて、公家内で対外問題への危機感が高まり、それは内乱の回避という共通認識を生み出した。この意識は維新の遂行を円滑にした一方、国内体制をめぐる公家内での分裂は維新後の公家全体の包括・協調への課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、明治維新という近代日本の始まりの一要因を、これまで多くは検討されてこなかった明治後に力を落とす公家も含めて考察し、公武関係を通して再検討して明らかにしたことである。明治維新という国際環境が急変する中での変革期における公家と武家の関係は、厳しい国際環境の中での国内外問題への対応と変革期の二大勢力のあり方を考察しうるという社会的意義がある。
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