研究課題/領域番号 |
21K13155
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
本多 広樹 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (30844196)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 次世代自動車 / 充電インフラ / 普及 / アクセス / 活用 / MaaS |
研究開始時の研究の概要 |
先端技術の普及に関する研究は,採用者の分布や採用時期,意思決定に着目することで普及プロセスの実態を解明してきた.その研究対象とされていた採用者は,先端技術の所有者である.しかし,特に自動車の普及については2010年代後半以降,「所有」から「活用」へのシフトが進み,所有者への着目のみでは普及プロセスの実態解明には至らない.そこで本研究では,自動車の普及を事例とし,特に地域でどのように自動車を活用するかに着目して,先端技術の普及プロセスを解明することを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,自動車の普及と活用を事例に,地域における先端技術の普及プロセスを解明することである.まず普及については,自動車の走行に関わるインフラ,特に充電インフラに着目し,その普及実態を解明した.そして充電インフラの採用者について,種類や採用時期,所属するグループに着目して分析することで充電インフラの普及パターンを考察した. 次に活用については,人々の移動とその変化に着目した.先端技術の活用により,移動の利便性を向上させる取組みだけでなく,移動せずに施設の機能にアクセスするための取組みもみられた.その結果,移動主体や移動方法が多様化していることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,様々な種類の採用者が存在する先端技術について,各採用者の意思決定とその時期に着目し,地域内での普及プロセスを分析することで,普及パターンを考察した.加えて,通時的な分析を通して先端技術の普及,活用による地域の変化を,人々の移動という観点から考察した.これらの研究では,自動車による移動を中心としてきた地域が,新たな先端技術の普及,活用によってどのように変化したかが明らかになった. こうした知見は,住民の移動に関する地域課題の解決に寄与し得るという点で社会的な意義があると考えられる.
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