研究課題/領域番号 |
21K13166
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
神山 歩未 名古屋大学, 人文学研究科, 博士研究員 (20811813)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多自然主義 / 先住民 / ニュージーランド / マオリ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ニュージーランドの先住民マオリの親族的知識について分析することにより、マオリが自然と人間をどのように位置づけているのか明らかにすることを目的としている。 マオリの親族的知識は単なる家系図にとどまらず、一族の歴史及び神話、森羅万象への繋がりを家系図のような系譜として説明する。 本研究は、マオリの親族的知識に関する詳細な民族誌を記述することを通じ、マオリが自然と人間をどのように位置づけているのか検討を行う。 その上で、昨今の人類学で議論になっている自然と文化を形式的に区別しない世界の体系を理解するための方法を探る上での一助とすることを目指す。
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研究実績の概要 |
親族に関する知識(whakapapa/ファカパパ)について、再度データを整理するとともに、自然物まで遡る系譜に関して探るべく、聞き取り調査を実施した。 加えて、新たな事例として2021年ガファで見つかった40500年前の巨木に関して、地元のマオリがどう認識しているのかについて聞き取り調査を実施した。 ガファの巨木に関して、地元のマオリは所有権の主張を行なっているが、彼らが主張する所有権の裏付として、ファカパパがどのように語られるのか追うことが今後の課題である。 巨木に関する彼らの語りを通じて、自然物への系譜がどのように認識され、語られるのか明らかにするための一助となると期待している。
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