研究課題/領域番号 |
21K13169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐本 英規 筑波大学, 人文社会系, 助教 (60822749)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 音楽人類学 / 音楽社会論 / 民族音楽学 / 先住民 / ソロモン諸島 / 媒介 / 愛着 / 音楽社会学 / 関係論 / 音楽 / 集合性 / 創造性 / オセアニア島嶼 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、オセアニア島嶼に位置するソロモン諸島マライタ島南部アレアレにおける在来音楽の担い手の活動に焦点をあてる。現地および在来音楽の担い手の活動地または移住地における参与観察を伴うフィールドワークとインタビュー調査を実施し、アレアレの代表的な在来楽器である竹製パンパイプをめぐる集合性と創造性に関する在地の論理とその動態を民族誌的に詳らかにする。また、その成果を近年の音楽人類学と音楽社会学および関連諸領域における関係論的かつ媒介論的な研究動向に照らして検討し、音楽をめぐる集合性と創造性、音楽のグローバル化に関する人類学的記述分析の新たな枠組みを構築する。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、これまで継続的におこなってきた本研究課題の理論的側面に関する文献調査(特にアントワーヌ・エニオン、ジョージナ・ボーン、ティア・デノーラらによる関係論的音楽社会論の批判的検討)および過去の現地調査によって得られた民族誌的資料の再検討による研究成果のアウトプットを進めつつ、新型コロナウイス感染症の世界的流行のために中断していたソロモン諸島における短期の現地調査(8月11日~8月25日)を実施し、当初想定していた本研究課題における調査課題の一部について、新たな知見を得るとともに、今後の現地調査のためのコーディネートをおこなった。また、現地調査によって得られた知見に基づき、これまで進めてきた文献調査(主に音楽人類学におけるデコロニアル理論や先住民コスモポリタニズム、マルチモーダルエスノグラフィの手法に関する議論)をも踏まえ、本研究課題の一環としての新しい観点から、過去の現地調査によって得られた民族誌的資料(特に映像資料や音響資料)の再検討に着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の世界的流行のために中断していた現地調査を短期ながら実施することがかない、当初想定していた調査課題の一部について知見を得ることができた。また、前年度まで現地調査に代えて実施してきた文献調査や過去の現地調査による民族誌的資料の再検討が順調に推移しており、現地調査の不足を補うかたちで成果を得つつある。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度が本研究課題の最終年度にあたるため、これまでに実施してきた文献調査・民族誌的資料の再検討・現地調査の成果を総合し、国内学会・国際学会での口頭発表や、国内外の学術誌への論文投稿といったかたちで、研究成果の発表を進める。
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