研究課題/領域番号 |
21K13171
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 盛岡大学 |
研究代表者 |
飛内 悠子 盛岡大学, 文学部, 准教授 (40773411)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | キリスト教 / 信仰覚醒 / 南スーダン / ウガンダ / クク人 / アフリカ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は申請者が単独で行う4年間のプロジェクトで、研究方法は歴史的文献調査、インタビュー、人類学的参与観察である。なお、各教派、組織に関する概要やグローバル・ネットワーク、教派間関係といった情報は取得済みである。具体的な課題は以下の3つとなる。 ①信仰覚醒関連用語の南スーダン、アフリカにおける概念解明。②信仰覚醒の経緯に関する調査。③信仰覚醒の影響に関する調査。
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研究実績の概要 |
2022年4月-7月はこれまでの調査成果を整理し、論文執筆、投稿、査読を経ての再投稿を行った。特に『アフリカ研究』に投稿した研究ノートにおいては、信仰覚醒という現象が、南スーダンなかで教派横断的にみられるものであることを証明し、受理された。これは前身の課題とともに本研究における大きな成果と進展である。また、オンラインアーカイブの資料の渉猟した。8月から9月にかけては北部ウガンダにおける調査を行った。コロナ禍により2年半調査できなかったことを踏まえ、まずは調査地の状況の確認を行い、クク人の一定数が南スーダンへと帰還していること、そしてウガンダに避難していた聖公会カジョ-ケジ教区も南スーダンへと戻っていることを確認した。その一方で、ウガンダで避難生活を送る人もおり、コロナ禍により一時中断したものの中等学校ではスクリプチャー・ユニオンの活動が行われていることも知ることができた。9月に帰国後は調査成果の整理を行い、査読から戻ってきた論文の修正をした。2023年2月から3月には南スーダン、ウガンダでの調査を行い、ウガンダではウガンダにおける信仰、あるいは信仰覚醒という単語の使われ方を確認した。南スーダンではまず首都ジュバでコロナ禍以降のジュバ、そしてカジョ-ケジの状況について確認した。そしてジュバにおけるクク人の拠点教会での調査行った。ここでは信仰が南スーダンのクク人の間でどのような意味を持つのか、あるいは信仰と信頼の違いについて教会関係者とのインタビューにより明らかにすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
3年ぶりに現地調査を行ったため、調査を行う準備に時間がかかり、当初予定していたウガンダ中央部での調査ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究を基課題とする国際共同研究強化Aにより、2023年4月から2024年3月まで現地調査を行うため、ここでこれまでの遅れを取り戻すつもりである。特に2023年12月からのウガンダにおける調査において、文書館、南部での調査を行い、南スーダン人の信仰覚醒の歴史的経緯を明らかにしたい。
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