研究課題/領域番号 |
21K13231
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
石神 圭子 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (20640866)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コミュニティ・オーガナイジング / 社会運動 / 地方自治 / デモクラシー / リーダーシップ / NPO / 参加デモクラシー / アメリカ政治 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代デモクラシー理論が理想としてきた自発的に参加する市民と、現実の市民参加のあり方の乖離に着目し、現代デモクラシーにとって市民の直接的な参加とは本当に望ましいのか、という問題に接近する。具体的には、アメリカにおけるコミュニティ・オーガナイジングという活動をけん引する「オーガナイザー」に焦点を当て、彼ら/彼女らによる動員のメカニズムを分析し、市民参加をめぐる理論研究に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究は、アメリカにおけるコミュニティ・オーガナイジングという地域組織化運動に着目し、この活動がどのように民主主義に貢献しているのか?という問題について、組織運営と動員過程という側面から実証するものである。とくに、コミュニティ・オーガナイザーという「専門職」と普通の市民の間にある乖離(距離)を分析し、現代民主主義における市民参加、民主的リーダーシップという観点から理論のアップデートを試みる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アメリカにおけるコミュニティ・オーガナイジングという活動が、どのような組織構造と運営形態を備えているのか、そしてコミュニティ・オーガナイザーはいかにして育成され、機能するのかを明らかにしている。政党や利益集団には含まれないNPO団体による組織化という「運動」は、決して自発的な市民参加を前提としておらず、むしろオーガナイザーを機能させることで民主的な「動員」を行っていることは、自発的な参加を市民に求めない新たなデモクラシー像を示すとともに、日本におけるコミュニティ・オーガナイジングの直輸入を部分的に修正する役割も果たす。
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