研究課題/領域番号 |
21K13243
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上 英明 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80779728)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | キューバ外交 / ラテンアメリカの冷戦 / 人の移動と外交 / 米州関係史 / アメリカ政治外交史 / 国際関係史 / 人の移動、外交 / 米・キューバ関係 / キューバ現代史 / 冷戦と冷戦後の世界 / 移民危機 / キューバ / アメリカ合衆国 / 移民問題 / 冷戦、ポスト冷戦 / 米州関係 / ラテンアメリカ / 移民と外交 / ポスト冷戦 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の狙いは、冷戦終結という世界史における一大転換点について、米・キューバ関係の視点から再解釈するものである。ソ連という後ろ盾を失い、国家存亡の危機を迎えたキューバ、世界で唯一の超大国となり、キューバへの圧力を強めていくアメリカ合衆国、そしてそのアメリカ合衆国の内部で台頭し、政治的影響力を強める在米キューバ人勢力の三角関係に着目する。本研究は人の移動と外交の連関を重視しつつ、大国と小国の政策対決を詳細に分析することによって、冷戦後の世界秩序を問い直す。総じて、大国中心史観になりがちな従来の国際政治の理解に重要な修正を加えることを目指す。
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研究実績の概要 |
3年次においては研究計画を着実に遂行することを目的に、2年次までに重ねてきた史料分析を土台に、報告や論文の準備を進めている。 具体的には、 まず国際ラテンアメリカ学会(Latin American Studies Association)において「ラテンアメリカ冷戦の終結」と題するラウンドテーブルに登壇者として参加し、それぞれの地域の冷戦研究において著名な研究者らと議論を交わす機会を得た。特に、ラテンアメリカ史研究の権威として知られるアラン・マクファーソン氏や他の新進気鋭の若手研究者らとの間で、冷戦がいつ、どこで終わったのか、誰にとって終わったのかをめぐって活発な議論ができたことが収穫となった。また、キューバ史研究で画期的な研究を進めているマイケル・ブスタマンテ氏からは、質疑応答の機会を通じ、ベトナムとキューバの事例を比較することなど、今後の研究のヒントを得られた。 このほかには昨年国際関係史の主要ジャーナルであるDiplomatic Historyから刊行された拙稿について、オンラインジャーナル(H-Diplo)に書評が掲載されるなどの反響があり、大きな刺激となった。 また、これとは別に執筆した国際主要ジャーナルに投稿した論文についても、査読プロセスが難航したとはいえ、良いフィードバックを頂き、論文の修正を進めることができた。同様に、本研究に関連する翻訳プロジェクトも最終成果の刊行に向けた進展があった。 以上の活動を進める上で、今年度もバイアウト制度を活用し、半期1コマ分の授業の時間を研究のために確保できたこともあった。新しい制度の創設に感謝しつつ、 さらに積極的に利用ができることを願っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究計画で目標にしていた2本目の投稿査読論文については、ジャーナル編集部および査読者側の都合で査読期間が何度も延長されるなど、こちらがコントロールできない理由で予定していた研究成果の発表が遅れてしまった。とはいえ、その間も着実に史料の読解は進めているので、概ね順調だと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
前述した投稿論文のフィードバックでは、様々なフィールドの研究者にインパクトを与えることを目指すという観点から、こちらが想定していた以上の量の二次文献をより広範に読み進めることを促された。したがって、3年次においては当初の計画を修正し、史料調査に従事することよりも、二次文献の読解を丁寧かつ大規模に読み進めることを優先的に進めていきたい。特に近年においてはキューバ研究、冷戦研究、および北米外交などの関連分野において多数の図書が刊行されていることを踏まえ、それらの収集と読解も進めたい。一方、史料調査についてはどこかで必ず実施したいと考えているので、先方の都合も考慮しつつ、今後も意欲的に模索していくこととする。
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