研究課題/領域番号 |
21K13274
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07030:経済統計関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
國濱 剛 関西学院大学, 経済学部, 准教授 (40779716)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ベイズ統計学 |
研究開始時の研究の概要 |
死因は公衆衛生政策の根幹を成す人口学的情報であるが,一部の発展途上国では地域全体を網羅する死因情報に大きな不確実性が残る.そこで,遺族に対して聞き取り調査を行い,故人の症状や病歴などから死因を特定する「口頭剖検」が用いられている.口頭剖検のための調査票には多数の質問項目が含まれるが,すべての項目が死因分析において等しく重要であるとは限らないため,他の質問と情報が大きく重複する項目は調査票から外すことが望ましい.本研究では,死因に対する条件付き従属性の観点から個々の質問項目の重要度をデータから推定する統計手法を新たに考案する.
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研究成果の概要 |
本研究課題では、死因分析における聞き取り調査表の質問項目の重要性を定量化する統計手法を考案し、実際にデータから各々の重要度を推定するための計算アルゴリズムを開発した。加えて、提案手法を実際の死因聞き取り調査データを用いた実証分析へと応用し、症状・病歴などの質問項目の重要度の推定を行った。分析結果として、早産や低体重などの要因に加え、人口学的情報である年齢・性別が死因との関連性が高いことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究において個々の質問項目と死因の関連性の強さについて議論が行われてきたが、本研究課題では、他の質問との情報の重複を除外した上で、個々の質問項目が死因に関して持つ固有の情報量を計算した点に独自性がある。提案手法を活用することで、今後行われる死因の聞き取り調査において、質問表から重要度の低い質問項目を減らす、逆に重要度の高い症状に関しては新たな項目を加えることにより、死因分布の分析精度が向上する可能性がある。
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