研究課題/領域番号 |
21K13284
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北村 周平 大阪大学, 感染症総合教育研究拠点, 特任准教授(常勤) (90812090)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 気候変動 / 経済発展 / 因果推論 / 歴史データ / GISデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,国家,戦闘及び絵画・画家に関するユニークな歴史・空間データを収集・整備し,それらを用いた計量分析を通じて,気候変動が経済発展に及ぼす影響及びそのメカニズムを明らかにする.とりわけ国家間の争いと時代ごとの活力という2つのテーマに着目する.
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研究実績の概要 |
本研究では、ユニークな歴史・地理データを用いた実証研究を通じて、気候変動がどのようなメカニズムで経済発展に影響を及ぼすかを明らかにする。とりわけ、気候変動が「国家間の争い」と「時代ごとの活力」を介して経済発展に及ぼす影響に着目する。 2023年度は引き続き分析を進め、論文執筆、投稿、及び改訂を中心に行った。まず、歴史的な「国家間の争い」と欧州の首都の位置・国家の形状の関係に関する研究の論文改訂を進めた(国際共同研究)。これまでの分析から、国の首都同士を結ぶ直線上に地理的な障害物がある場合、それらが無い場合と比べて、首都間の距離が短いことがわかった。その要因をさらに明確にするため、新たにデータを追加し、歴史的に貿易拠点だった首都を除いた分析を行った。それらを除いても結果はほとんど変わらないため、交易のし安さ等ではなく、軍事・安全保証的な要因が効いている可能性が高いことがわかった。現在、論文投稿を行っている(成果1)。加えて、「時代ごとの活力」に関連して、気候変動と絵画の明るさに関する分析を進め、論文にまとめた(成果2)。まず、国レベルのデータを使った分析では、経済発展、政治的混乱、芸術運動等の影響を取り除いた上で、気温と絵画の明るさに正の相関があることがわかった。また、画家レベルのデータを使った分析では、高い気温のショックを受けた画家の絵が、その後徐々に明るくなることがわかった。現在、論文投稿を行っている。
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