研究課題/領域番号 |
21K13302
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
森本 裕 甲南大学, 経済学部, 准教授 (70784057)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 空港 / 航空会社 / 航空ネットワーク / ネットワーク外部性 |
研究開始時の研究の概要 |
航空ネットワークは、世界規模・一国規模・地域規模の様々なレベルで中核的な空港を中心として形成されている。そこで、階層的な航空ネットワーク全体を包括的に分析するモデルを構築するため、都市の階層構造を取り扱う新経済地理学から概念やアイデアを取り入れる。この新たなモデルを用いて、まずゲートウェイ空港とハブ空港が形成されるメカニズムをそれぞれ明らかにする。また、一つの階層で生じる変化が他の階層にどのような影響をもたらすかについて分析し、階層間に生じる相互作用を明らかにする。最後に、この相互作用を明示的に考慮した航空政策について検討し、数値シミュレーションによってその効果を示す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、国土交通省より提供いただいた航空旅客動態調査のマイクロデータの分析をおこなった。国内線ネットワークにおける乗り継ぎ行動に影響する要因を明らかにするため、国内線を乗り継いで移動した旅客を対象として、発着地別に乗り継ぎ空港を集計した。そのうえで、移動時間・便数を説明変数として、ロジットモデルを用いてこれらの説明変数の効果を明らかにした。 南方(沖縄・九州・四国地区)と北方(東北・北海道地区)の空港間は直行便で結ばれていないことがほとんどであるから、南方と北方の間を移動する際には乗り継ぎが必要である。これを、伊丹・名古屋(セントレア)・羽田のいずれでおこなうかが研究の主眼であった。乗り継ぎの実数としては羽田空港の利用が多かったが、これは便数の多さによるものであることが分析によって示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の基礎資料となる航空旅客に関するマイクロデータを国土交通省に提供していただくことができたため、それを利用した研究を進めることができた。分析はまだ完了してはいないものの、データの整理や基本的な分析をすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、より詳細に分析を進めるとともに、得られた結果の解釈をおこなう。旅行目的(ビジネスなのか、私用なのか)・年齢・性別によって旅客の行動は異なることが予想されるので、それぞれの属性ごとに分析を行いたい。
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