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医療施設配置の決定要因分析と評価-投票システムの応用可能性-

研究課題

研究課題/領域番号 21K13317
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07050:公共経済および労働経済関連
研究機関東海大学

研究代表者

栗原 崇  東海大学, 政治経済学部, 特任講師 (40844543)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード医療施設 / 施設配置問題 / 投票システム / 医療施設配置問題 / GISデータ / 計量分析 / シミュレーション分析
研究開始時の研究の概要

本研究では,医療施設配置の決定要因分析と評価を通して,投票システムの応用可能性を示す.
まず,地理情報データ・ソフトウェア,居住分布データ,医療施設の個票データを用いて,医療施設配置の決定要因分析を行う.
次に,「医療施設の所在地」と「住民の選好と有識者の提案を反映可能な投票システムにより導出される配置」との乖離を明らかにする.
以上により,医療施設配置問題に対する民主的かつ専門的な投票システムの応用可能性を示す.

研究実績の概要

当該年度までは、研究計画に基づき、シミュレーション分析の準備段階であるデータ取得期間である。2024年度より、分析と成果物作成といった最終段階に入ることとなる。当該年度も、『ArcGIS Geo Suite 道路網 全国版』(Esri社)を購入した。さらに、『コード内容別医療機関一覧表』(各地方厚生局)からデータを入手し、分析対象となる医療施設や、施設配置決定段階で既存の医療施設を抽出する作業を行った。データフォーマットの複雑さゆえ、データ整備に時間を要したが、毎月各都道府県が公開する当該データから全国データとして整備するまでに45分程度で行える環境を整えた。他方、論文の完成や学会での発表には至っておらず、最終年度(及び延長期間)にて成果を出す予定である。研究計画書では主な分析期間を最終年度としていたが、配置決定に関する回帰分析に関しては「現在までの進捗状況」で示す理由により、「やや遅れている」状況である。

関連研究として昨年度の実績に上げていた以下の雑誌論文については、当該年度に公刊された。関連する点については、昨年度の実績報告書に記載してある。
T. Adachi, H. Chung, T. Kurihara, 2023. (The Impossibility of) Deliberation-Consistent Social Choice. American Journal of Political Science, Early View.
T. Kurihara, 2023. Sufficient conditions making lexicographic rules over the power set satisfy extensibility. Journal of Mathematical Psychology, 115, 1-7.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理由は主に3つである。
第1に、分析対象とする医療施設が少ないことから、対象範囲を見直したことでデータ整備に時間を要した。
第2に、使用する医療施設のデータフォーマットが加工しづらく、月次の全国データを収集し効率よくデータクリーニングする作業に予定以上の時間を要したためである。ただ、この作業を終えたことにより、今後毎月データが更新されても、データクリーニングに45分程度要するにとどまることは大きな進展である。
第3に、10月下旬に第1子が誕生し、妊娠から出産、育児期間において生活に大きな影響が出たため、分析のペースダウンがあった。来年度も多少の影響があると考えられるため、最終年度につき補助事業期間の延長を検討している。

今後の研究の推進方策

「研究実績の概要」でも述べたとおり、『コード内容別医療機関一覧表』(各地方厚生局)の各都道府県が公開する別々のデータから、全国データとして高速で整備する環境を整えたため、分析に用いるデータの入手速度を上げていく予定である。次の難関としては、全国の年齢及び性別ごとの居住分布データを用意し、使用するGISソフトウェアに読み込む作業となる。他方、空き地情報などは『ArcGIS Geo Suite 道路網 全国版』(Esri社)から読み込み可能であるため、上記の作業を完了すれば、実証分析およびシミュレーション分析に移行できる。時間の許す限り、分析精度を上げるために医療機関に関連する施設(消防署など)の所在地も該当する年については読み込ませた状態で分析していきたい。
最終年度及び延長期間(最終年度の1月頃に申請予定)内で研究成果を出し、ワーキングペーパーの公開と国際学会での発表を行う。また、国際学術雑誌への掲載を目指す。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] (The Impossibility of) Deliberation-Consistent Social Choice2023

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Adachi, Hun Chung, Takashi Kurihara
    • 雑誌名

      American Journal of Political Science

      巻: Early View 号: 3 ページ: 1-14

    • DOI

      10.1111/ajps.12792

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Sufficient conditions making lexicographic rules over the power set satisfy extensibility2023

    • 著者名/発表者名
      Takashi Kurihara
    • 雑誌名

      Journal of Mathematical Psychology

      巻: 115 ページ: 1-7

    • DOI

      10.1016/j.jmp.2023.102780

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Rational Preference Update Systems Based on an Expert Suggestion2021

    • 著者名/発表者名
      栗原崇
    • 学会等名
      World Congress of the International Economic Association 2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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