研究課題/領域番号 |
21K13342
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2023) 東京工業大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
Ho QuangBach 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (90802893)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 生体計測 / 心理的資本 / ポジティブ感情 / テレワーク / 従業員 / テクノロジー / バーチャルオフィス / ワークデザイン / 遠隔会議 / 感情 |
研究開始時の研究の概要 |
従業員の成長の源泉となる心理的資本はポジティブ感情によって醸成される。だが、どのような感情の創造プロセスが心理的資本の醸成を促すのかは明らかにされていない。この課題に対し、本研究はポジティブ感情の共創に着目し、遠隔会議を対象に時系列分析を用いる。遠隔会議を通じたポジティブ感情の共創が心理的資本の醸成に与える影響を明らかにすることが研究目的である。本研究を達成することで、相互作用を通じた従業員の成長に関する新たな学術的知見を加え経営学の発展に貢献する。さらに、遠隔会議を通じた心理的資本の醸成について分析することで、テレワークの推進における業務パフォーマンスの向上に寄与できる。
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研究成果の概要 |
本研究は労働者が遠隔会議を通じて共創する感情を構成主義に基づいて分析した。バーチャルオフィスの利用に対する質問紙調査から、遠隔会議を通じた心理的資本の醸成には労働者間の連帯が特に重要であることを明らかにした。加えて、遠隔会議の場合、職場よりも家庭での労働の自律性が労働者自身の働き甲斐を高める。さらに、生体計測による時系列分析から二者間の感情価の変動の同調が感情の共創と見なせる可能性があることを見出し、変動の同調の平均的な大きさよりも一定以上強い同調の回数の方がが感情の共創に重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一意の感情尺度ではなく相互作用の文脈によって構成される感情の共創プロセスを時系列分析で明らかにする点は革新的であり、科学技術としての生体計測技術と社会科学としての経営学理論を統合したことで本研究は自然科学と社会科学の両方に新たな知見を加えるものである。加えて、テレワークが普及した現代社会において、労働者の職場と家庭における労働環境の違いが彼らの遠隔会議にどのような影響を与えるかを明らかにしたことで、テレワークをする上で労働者の心理的資本を醸成するための知見を明らかにし、労働者のwell-being向上に貢献する。
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