研究課題/領域番号 |
21K13356
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
大竹 恵子 京都先端科学大学, 経済経営学部, 講師 (70880201)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | ワーク・ライフ・バランス / 組織風土 / 構成概念 / マネジメント / 介護職 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、介護職の就業継続に影響を与える要因として、職場におけるワーク・ライフ・バランス(WLB)に焦点をあてている。特に、効果的なWLB支援において重要だと考えられる職場風土(組織風土)と、それを醸成するマネジメントのあり方に着目し、具体的な提言に向け、その内容の検討ならびに検証を行う。 主な研究計画として、第一に、文献レビューと質的データの分析によって、「WLBに関する職場風土(組織風土)」とそれを醸成するマネジメント内容に関する仮説の精査を行う(1年目~2年目)。第二に、アンケート調査による量的データの分析によって、仮説の検証を行う(2年目~最終年度)。
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研究実績の概要 |
本研究は介護職場におけるワーク・ライフ・バランス(WLB)支援に関して、組織風土とマネジメントの視点から検討するため、「①WLBに関する組織風土の構成概念の検討」と「②組織風土を含むWLBに関わる要因に影響を与えるマネジメント内容の検討」という2点を大きな目的としている。当該年度においては、第1の目的における組織風土の構成概念に関するより詳細な検討と、第2の目的における具体的なマネジメント内容に関する検討について、既存の資料(手元データおよび文献)を基に進めた。 まず第1の目的について、これまでの研究過程において収集した量的データの分析と、分析結果の考察を繰り返しながら、介護職の「WLBに関する組織風土」について、その構成概念のより詳細な検討を行った。前年度における当該研究目的の検討では、本研究課題の前提である質的研究における6つの構成概念(「働く人の多様さ」「良好なコミュニケーション」「周囲のサポート」「ロールモデル」「制度が利用しやすい雰囲気」「お互いさま意識」)に関して質的分析とは異なる内容の因子構造が導かれる可能性を示唆していたが、当該年度の検討においては、さらに、組織風土の構成概念がより安定的な内容となるよう、探索的因子分析と確認的因子分析によって、より詳細な検討を行った。 次に第2の目的について、文献資料やこれまでの研究過程において収集した質的データを基に、具体的なマネジメント内容に関する検討を行った。マネジメントに関しては、これまでの研究過程においても、トップレベルからミドルレベル、ファーストラインレベルと、組織におけるマネジメントレベルの違いという視点からも、具体的な内容を検討すべきである可能性を示唆していた。当該年度においては、その視点からもマネジメント内容について考察し、本研究の実践的な貢献をより高めるべく、検討を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度に予定していた介護サービス事業所へのインタビュー調査に関して、実施の可能性を探ったものの、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から実施には至らなかったためである。本研究課題で対象としている介護職場では、利用者への感染予防や調査による現場ワーカーへの負担を考慮すると、一定時間を要するインタビュー調査の実施自粛は、当該年度においても、やはりやむを得ない判断であったと考える。 また、当初より当該年度に予定していたアンケート調査に関しても、インタビュー調査によるデータの蓄積が実現しなかったことにより、実施前の調査計画立案に予定よりも時間を要しており、実施には至っていない。しかし、資料(手元データ・文献)を基に、第1の研究目的と第2の研究目的の検討を行い、次年度でのアンケート調査実施を目指して、準備を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
第1の目的の「WLBに関する組織風土」の検討については、構成概念の内容の精緻化のため、追加的調査(質的調査あるいは量的調査)を実施するとともに、詳細な検討を行う。 第2の目的の「WLB支援に効果的なマネジメント内容」の検討については、当該年度における文献レビューに加え、これまでの研究過程において収集した質的データの精査を踏まえ、量的調査(インターネット調査を予定)を実施し、仮説検証を行う。
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