研究課題/領域番号 |
21K13367
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岸野 早希 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (00802406)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 働き方改革 / 人材育成 / 管理職 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は近年の働き方改革や2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大を受けた働き方の変化(在宅勤務といったテレワーク)により、管理職の役割や部下の育成がどのように変化しているのかについて検討する。管理職の重要な役割の1つとして部下育成があるが労働時間の見直しや働き方の柔軟化により育成に充てる時間や育成手法が変化していることが想定される。働き方の変化が人材育成に与える影響について理論的検討及びインタビュー・質問紙調査を通じて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は近年の働き方改革や2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大を受けた働き方の変化(在宅勤務といったテレワーク)により、管理職の役割や部下の育成がどのように変化しているのかについて理論的検討及びインタビュー・質問紙調査を通じて明らかにすることである。 令和5年度は、これまでの文献研究や分析を継続し、リサーチクエスチョンの精緻化を行うと共に、質問票調査を実施するために質問票の作成を行うことを計画していた。過去に実施した管理職層を対象としたインタビュー調査の分析より、働き方改革による人材育成への変化への実感には管理職によってばらつきが見られた。このばらつきは管理職への登用時期も一因となっている。そして、管理職の役割について、部下育成にかける時間配分においての現状の時間配分と理想とする時間配分には差があり、部下育成に時間を捻出したいと考える管理職の姿が見出された。また、働き方改革による育成面についての変化は現状ではあまり見られないが、業務支援を中心とした育成から、内省支援にも重きを置くように変化する動きが今後の人材育成の展開として示唆された。また、働き方改革に関連するインタビュー調査も何件か実施できた。 令和6年度は、上記の分析結果についての考察を深めるために引き続き国内外の人的資源管理論や組織行動論分野の文献研究を継続したい。また、上記の分析に用いたインタビュー調査は1社に対して行っているものであるため、他社での状況も把握するため新規のインタビュー調査先の探索を検討したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の研究計画ではこれまでの文献研究や分析を継続し、リサーチクエスチョンの精緻化を行うと共に、質問票調査を実施するために質問票の作成を行うことを計画していた。しかし、昨年度の遅れから、令和5年度は文献研究を引き続き行い、過去のインタビュー調査の分析を実施するに留まり、質問票の作成には至らなかった。当初の計画や調査の遅れが発生していることから「遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、令和5年度の分析結果についての考察を深めるために文献研究を継続したい。また、分析に用いたインタビュー調査は1社に対して行っているものであるため、他社での状況も踏まえた研究とするために新規のインタビュー調査先の探索も検討したい。
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