研究課題/領域番号 |
21K13375
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 新潟国際情報大学 |
研究代表者 |
今井 裕紀 新潟国際情報大学, 経営情報学部, 講師 (20866529)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アンダーエンプロイメント / 妥当性検証 / 不安定労働 / 相対的剥奪 / 職の不安定性 / 社会的属性 / ストレス / ダイバーシティ風土 / スティグマ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、社会的属性として性別、雇用形態、疾患に着目し、それらの属性および属性に関連してスティグマ化された意識が、職務関連ストレッサーがストレス反応に与える影響を増加させるか、またダイバーシティ風土はそれらのプロセスを緩衝するかを、従業員を対象とした調査によって検証する。
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研究実績の概要 |
前年度に翻訳・逆翻訳の手順を経た日本語版主観的アンダーエンプロイメント尺度の妥当性を検証するため、質問紙調査を2023年度に数回にわたって、横断的調査と縦断的調査の両方を実施した。調査は非正規雇用者を対象とし、調査会社に委託して行った。得られた調査データについて分析を行った。探索的因子分析および確認的因子分析の結果からは、作成した日本語版尺度はオリジナルの英語版尺度と同様の尺度構成を持つことが確認された。確認的因子分析ではアンダーエンプロイメントの各次元に対応する因子を想定し、かつそれらの因子間に相関を想定するモデル、個別因子と階層的に関連付けられる高次因子を想定する高次因子モデル、ひとつの因子が全ての観測項目を説明するとする一因子モデル、個別因子と並列的に観測項目すべてを説明する因子が存在すると想定する双因子モデルを想定し、それぞれの適合度を算出して結果を比較した。また、アンダーエンプロイメントと関連する変数をあわせて調査し、妥当性を検証した。収束的妥当性を検証するために調査した変数は主に、過剰資格、経済的剥奪、相対的剥奪、P-J fit、給与満足度である。予測妥当性を検証するために調査した変数は仕事の意義深さ、職務成果、キャリアコミットメント、職務満足、離職意図、人生満足度である。横断的調査におけるアンダーエンプロイメントと他の変数との相関関係は、概ねこれまでのアンダーエンプロイメント研究と整合的な結果であった。横断的調査の探索的因子分析の結果については2023年度の産業・組織心理学会年次大会において報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題で掲げた不利な属性のうち雇用形態に着目した研究を進めてきた。今年度では調査を数回行い、結果の分析をある程度進めることができたので、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
分析結果を論文にまとめて投稿する。必要に応じて追加調査を実施する。
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