研究課題/領域番号 |
21K13380
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
上西 智子 東北大学, 経済学研究科, 博士研究員 (70420023)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 価値共創 / 価値共創型マーケティング / エコシステム / 健康経営 / 健康づくり / 文脈形成 / 文脈価値 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、健康経営を実践している企業が、従業員に対して行っている健康づくりの取組で得られた成果をもとに、新たなビジネス領域へ事業展開するプロセスを明らかにすることである。具体的には、健康経営を実践している企業が、従業員や一般消費者の健康づくりの世界にどのように入り込んで健康づくりに資するのか、またどのような健康文脈を形成し、その価値を共創し展開させているのか、インタビュー調査を通してそのプロセスを実証的に明らかにする。
|
研究実績の概要 |
令和4(2022)年度は、前年度に引き続きインタビュー調査の準備に取り組みつつ、これまでの研究成果をもとに研究課題である(1)企業の従業員に対する健康づくりの接点、(2)健康文脈の形成及びヘルスリテラシー形成・変化とその要因、(3)健康づくりに資するサービスの設計手法の3点に関する理論的検討を進め、成果発表を行った。インタビュー調査の準備では、新型コロナウイルス感染防止対策等の動向や社会経済状況の変化にも留意し、調査期間や方法等について再検討を行った。また、昨年度実施した調査項目の整理検討及び調査対象候補のリスト作成についても最新の動向をふまえた検討を加え精緻化をはかった。併せて、調査実施かかる諸手続きの準備も進めた。インタビュー調査にかかる方法論や分析方法についても追加的な文献レビューを行いつつ、学術集会・研究会等での意見交換等を行った。分析方法については、意見交換等を通して、より学際的な最新の理論的実践的示唆を得ることができた。(1)~(3)の研究課題に対しては、価値共創、価値共創型マーケティング、サービス・マーケティング、経営戦略、健康経営、従業員の健康づくり、健康教育・ヘルスリテラシー教育の各分野における関連研究の文献の収集検討と学術集会・研究会等での意見交換等を行ない、理論的実践的検討を進めた。文献調査検討では、接点づくり、文脈形成と文脈価値、サービス展開のエコシステムの要素、エコシステムが機能するリーダーシップ、健康経営の取り組みと社会的価値に関する最新の理論的実践的動向と、従業員の健康づくり、健康教育・ヘルスリテラシー教育について最新の理論的政策的な動向や手法・評価に関する文献レビュー等を継続して行なった。その成果の一部を学会発表している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、インタビュー調査に関する準備を前述の通り実施し進めることができたため、前年度やや遅れていたそれらの進捗状況が改善された。また、理論的検討においては、(1)~(3)の研究課題に対する学際的な検討を更に進めることができ、理論的実践的な検討の精緻化につながった。しかし、当初の研究計画で予定していたインタビュー調査の実施期間について、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策等の動向や社会経済状況等の変化から見直しが必要となったため、研究計画の進捗に一部遅れが生じている。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5(2023)年度は、前述のインタビュー調査の実施期間の見直し等をふまえ、インタビュー調査の実施を中心に進めつつ、調査データの入力・整理等の管理と分析の着手までを予定している。また、研究課題の理論的検討の精緻化を進めるため、関連分野の学際的な検討を引き続き行っていく予定である。
|