研究課題/領域番号 |
21K13424
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
菅野 康二 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80445543)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遺族ケア / 複雑性悲嘆 / エンドオブライフ / 高齢者 / 総合病院 / グリーフ / 緩和医療 / アドバンスケアプランニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高齢者専門総合病院で死別(ビリーブメント)を経験した遺族の悲嘆(グリーフ)に焦点を当て、高齢患者の遺族支援プログラムの開発を行うことが目的である。高齢患者の家族負担は身体的、心理的に治療中から強まっている一方で、死別後も軽減することなく終わりの見えない苦悩に苛まれることが少なくない。本研究では3カ年で、エンドオブライフ期の状況を診療録から振り返り、医療従事者の意識調査と遺族調査を行うことで高齢患者の遺族におけるグリーフケアの骨子を明らかにする。
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研究実績の概要 |
総合病院における遺族支援を充実させることは、グリーフによる身体的・精神的危険性が高まる遺族にとって極めて重要である。本研究では高齢者専門総合病院における高齢患者の遺族における支援プログラムの開発を目的とする。看取りの状況を後方視的にレビューし、高齢者・グリーフ・遺族等に関する基本的な知識を医療者に質問し、実際の遺族調査結果を分析しプログラムを作成する。その上で、研修会を開催し普及活動を実施する。 初年度にあたる2021年度は、高齢者専門総合病院における高齢患者の遺族支援プログラムの開発の最初の柱である「エンドオブライフ、看取りの状況を確認する」ことを目標とした。研究開始前1年間で死亡した患者を無作為に抽出し、約30名の看取りの様子を評価、検討する予定であったが、研究者がCOVID-19診療の責任者となる等、時間的制約が大きく診療録の後方視的レビューが十分に実施できなかった。いくつかの抽出した診療録の内容は統一されたものではなく、看取りの状況や遺族の様子を確認することに難渋した。特に精神・心理状態評価についてはカテゴリー化して検討することが望ましいと考えられた。2022年度は、上半期までに診療録の後方視的レビューを完了する予定であったが、COVID-19が収束せず研究の進捗が大幅に遅延した。2022年度下半期後半には患者の抽出は完了したものの後方視的レビューを終えておらず、作業進捗の遅れを取り戻せていない。2023年度はCOVID-19の影響が減ることから、遺族調査の実施を目指す。また、研究期間の延長を嘆願し、当初の予定にある遺族支援プログラムを開発し研修会の開催を2024年度中に行うこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度はCOVID-19の感染再拡大の影響を前年度以上に受けた。高齢者専門医療機関である当院でも入院患者が後を絶たず、研究責任者は所属診療科以外にCOVID-19の専従医かつ責任者の立場であり本研究に従事する時間的制約が引き続き甚大であった。2022年度下半期になっても患者抽出及び診療力の後方視的レビューを終了することができない状況であった。2022年度末より進捗を加速させるべく鋭意努力を続けている。
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今後の研究の推進方策 |
高齢者専門総合病院における高齢患者の遺族支援プログラムの開発として、無作為に抽出した患者の後方視的レビューは極めて重要である。2021年度に続き2022年度もCOVID-19の影響と研究責任者が同診療に従事する時間的制約が甚大であり、研究の遅延を取り戻せず進捗が大幅に遅れている。そのため、2023年度上半期は後方視的レ ビューを行い、プログラム開発の2つ目の柱である、医療従事者及び遺族への質問紙票を作成する。また、今年度は研修最終年度にあたるが、大幅な進捗の遅れがずれ込むことが予想されるため、研究期間の延長申請を嘆願する。
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