研究課題/領域番号 |
21K13425
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
木村 絵里子 日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (60710407)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 恋愛 / コンフルエント・ラブ / 雑誌メディア / マッチングアプリ / 結婚 / 親密性 / 純粋な関係性 / コンフルエントラブ / セクシュアリティ / ロマンティックラブ |
研究開始時の研究の概要 |
現代社会では、平均初婚年齢が上がり、結婚までの期間が長期化している。こうしたなか、親密で排他的な愛情関係や性関係のあり方を従来の諸研究のように「結婚」という枠組みのなかで捉えるだけでは不十分である。本研究では、新しい親密な関係性としての「コンフルエント・ラブ」(Giddens 1992)の議論を踏まえ、必ずしも結婚を前提としない恋愛関係の行動様式を文化社会学の観点から明らかにする。具体的には雑誌資料のドキュメント分析と若者を対象にしたインタビュー調査を行いながら、現代社会の恋愛関係を<日本型コンフルエント・ラブ>として捉え返し、その理論的解明を目指す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、恋愛や結婚に関する言説として、1950年代と、1980年~1990年代における男性ファッション誌の資料を収集し、後者については前年度に行った女性ファッション誌の分析結果と比較しながら分析を進めた。 また、このような雑誌メディアの分析とともに「コンフルエント・ラブ」の現代的展開の一側面として捉えることのできるマッチングアプリを利用した出会いやその困難についての考察を行った。これらは、2023年度の成果として発表される予定である(『ガールズ・アーバン・スタディーズーー「女子」たちの遊ぶ・つながる・生き抜く』法律文化社 収録)。 インタビュー調査については、前年度に引き続き、JSPS科研費21K12511「性に関する若者のインタビュー調査ー人権とジェンダー平等の観点から」(代表 明治大学 平山満紀)と共同で実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022度は、主に雑誌メディアの言説の分析を実施した。これらの成果報告は2023度に行われる予定である。また、インタビュー調査では、新型コロナウィルス感染症対策としてZoomでインタビューを実施することで作業を滞りなく遂行することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度も、言説の分析とインタビュー調査を進めていく予定である。とりわけ2022度に行った分析結果を公表する機会を設けることを優先させたいと考えている。これらに加えて、「ロマンティック・ラブ」から「コンフルエント・ラブ」への重要な移行過程として位置付けられる1990年代の資料収集に着手し、分析を進める。
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