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国民による移民の受け入れ社会に対する帰属意識の認識:実験による解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K13427
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

五十嵐 彰  大阪大学, 大学院人間科学研究科, 准教授 (90844762)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
キーワード移民 / サーベイ実験 / 集団間関係 / アイデンティフィケーション / 排外主義 / 帰属意識 / 質問紙実験
研究開始時の研究の概要

本研究では、実験手法を用い、日本とイギリスで、どういった移民が受け入れ社会に対して帰属意識をもっていると国民によって認識されているかを検討する。方法として、移民のプロファイルをランダムに生成して提示する実験手法を用いることにより、国民が、どのような移民に対して帰属意識が強いと認識するのかを検討し、移民の帰属意識認識に関する要因を明らかにする。同様の実験を日本とイギリスで行うことで、社会環境の違いがどのように移民の帰属意識に関する認識に影響するかを検討する。

研究成果の概要

本研究では、移民がホスト社会に抱くアイデンティフィケーション(愛着とも)を、いかにホスト社会の国民が認識するかを検証した。イギリスにおいて質問紙実験を行った結果、ホスト社会の国民は、経済的な側面や文化的な側面に基づいてアイデンティフィケーションの認識を行うわけではなく、社会的な側面に基づいてアイデンティフィケーション認識を行うのだということが主に明らかとなった。また追加の実験を行ったところ、移民の社会関係は排外主義その者に対しても効果を持ち、イギリス人の友人をもつことが排外主義を有意に下げる一方で、移民にとっての自集団の友人は排外主義とは関連がないことも明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

国民は、移民がもつホスト社会へのアイデンティフィケーションに対して反応し、排外主義を形成したり、国民の境界を策定したりすることがわかっている。しかしながら、それではどういった移民がアイデンティフィケーションを抱いているかを検証した研究はほぼなかった。本研究により、移民がもっている社会関係が特徴的に排外主義やアイデンティフィケーションの認識と関連していることが明らかとなり、従来の集団間関係研究にとって欠落していたアイデンティフィケーションに関する理解を深めるものといえる。
移民にとってみれば、ホスト社会住民との社会関係をもつことにより、集団間関係の改善が望めることとなる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 移民の社会関係が排外主義に与える影響2022

    • 著者名/発表者名
      五十嵐彰, Mathew J. Creighton
    • 学会等名
      第73回数理社会学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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