研究課題/領域番号 |
21K13438
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
脇田 彩 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (00750647)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 職業威信 / ジェンダー・ステレオタイプ / ジェンダー少数派 / テキストマイニング / 職業とジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、職業についてのジェンダー少数派におけるジェンダー・ステレオタイプと職業威信の関連を明らかにすることで、職業威信という観点から、ジェンダー・ステレオタイプが同職業から得る社会的資源の男女差に影響するメカニズムを解明する。 そのために、ジェンダー少数派についての新聞・雑誌記事といったドキュメントを分析し、その上で、量的社会調査を設計・実施し計量社会学的分析を行う。分析においては、性別構成の偏った職業に焦点を絞り、職種やジェンダー・ステレオタイプの働きの多様性にも注目して、職業に関するジェンダー・ステレオタイプと、そのステレオタイプが職業威信に対して持つ影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、職業についてのジェンダー少数派におけるジェンダー・ステレオタイプと職業威信の関連を明らかにすることで、ジェンダー・ステレオタイプが同職業から得る社会的資源の男女差に影響するメカニズムを解明する。性別構成の偏った職業に焦点を絞り、それらの職業を分類し、職業に関するジェンダー・ステレオタイプと、そのステレオタイプが職業威信に対して持つ影響について、職種やステレオタイプの多様性に注意して分析を行う。 そのために、ジェンダー少数派についての新聞・雑誌記事等のドキュメントの分析と、量的社会調査の計量社会学的分析を行う。2023年度は、引き続き、ドキュメントの分析のために必要な新聞・雑誌記事等のドキュメントを収集し、テキストマイニング等の分析を行い、量的調査の実施に向けてその分析結果を検討した。ドキュメントの収集対象である、(1) 性別構成が偏っており、(2) これまでの研究で明らかになったジェンダーと職業威信との関連にの諸類型に当てはまっており、かつ(3) 多くの関連ドキュメントを収集できる複数の職業を選定して、ドキュメント収集を行い、分析を行っている。様々なデータベースにアクセスして収集したドキュメントを用いた、テキストマイニングをはじめとする手法によるドキュメントの分析により、ジェンダー少数派の職業間でも職業のタイプ(職業分類、威信など)によって関連語や頻出時期が異なり、異なるジェンダー・ステレオタイプが見いだせることが明らかになった。この分析と、量的調査の実施に向けた結果の整理は継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021-2022年度にわたって、テキストマイニングを用いて雑誌・新聞記事を分析し、2023年度には量的調査を実施する計画であった。 しかしながら、2022年度に引き続き2023年度もドキュメントの分析を継続し、量的調査の実施に向けた結果の検討を行うにとどまり、量的調査の実施にいたっていない。これは、2021年度までの成果公表と、2022年度までのテキストマイニングのための情報探索・データ収集に予想以上の時間がかかり、またドキュメント分析の中で職業をめぐるステレオタイプが多様でありさらなる分析を行うべきことが分かったため、2023年度もドキュメントの分析を継続することとなったためである。
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今後の研究の推進方策 |
テキストマイニングを中心としたドキュメントの分析が継続中であるため、2024年度にこの分析を完了する。その後、ドキュメント分析の結果を踏まえて、インターネットによる量的社会調査を設計・実施する。ドキュメント分析の成果を報告することで研究者のコメントを得て研究の方向性を確認し、量的調査の設計・実施にあたっては職業に関するWeb調査を行っている専門家の意見を聞き、調査を適切に実施できるようにする。
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