研究課題/領域番号 |
21K13444
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 上智大学 (2022) 慶應義塾大学 (2021) |
研究代表者 |
佐藤 友紀子 上智大学, 外国語学部, 助教 (90844829)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 日・独・米新聞報道分析 / コロナ禍報道分析 / クロス・カルチュラル分析 / カルチュラル・アナリティクス / 日・独・米新聞報道記事データベース構築 / コロナ禍報道のテーマ分析 / 自然言語処理技術構築 / コロナ禍報道 / 質的テクスト分析 / 大規模機械学習 / 統計解析 / 日本・ドイツ・アメリカ |
研究開始時の研究の概要 |
パンデミックに代表されるような地球規模での社会の劇的な変化の中で、様々な文化圏の市民の連帯を生み出しうる報道環境の形成に資することを目的とし、日・独・米の異なる文化圏において発信されるCOVID-19に関する大規模なニュース記事データを対象に、コーディングを用いた質的ニュースディスコース分析に定量的な統計解析および機械学習を組み合わせた「異文化横断型の質的・量的混合テクスト分析手法」を構築し、コロナ禍報道の受容過程を解明する。新たな分野横断型の大規模テクスト分析手法を提示し、①三文化圏の報道内容の特徴、②時系列的な変化、③文化・社会的要因、並びに、グローバル時代の報道メディアの課題を提示する。
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研究成果の概要 |
日・独・米の3つの異なる地域と言語で発信されたコロナ禍に関するニュース記事データを対象に「異文化横断型の質的・量的混合テクスト分析手法」を構築し、コロナ禍報道の受容過程を解明することを目的とした本研究では、成果として次の3点をあげることができた。1)2020年よりコロナ禍に関する日・独・米の新聞報道のデータが蓄積されたデータベースを構築した。2) 報道データベース内の報道記事を分析し、コロナ禍に関する報道内容を、文脈に即した上で分析するカテゴリーを作成・提示した。3) テキストを質的かつ自動的に分析する質的・量的手法の開発に向けた基盤の作成を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、日・独・米で発信されたコロナ禍報道の受容過程において、①各地域の報道内容の特徴、②時系列的な変化、③文化・社会的要因を理解するテクスト分析の基盤を提示したことがあげられる。次に、社会的意義として、新たな異文化横断型のテクスト分析手法の開発に向けた土台を構築したことがあげられる。本研究によって定義された、COVID-19の報道を分析するコードルールは、言葉の文脈に基づき自動的にテクストを分析することが可能となる手法の実現に欠かせない。本研究成果は、今後パンデミックに関するニュースを自動的にかつタイムリーに分析することができる手法の開発へ貢献すると考えられる。
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