研究課題/領域番号 |
21K13456
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 長崎総合科学大学 |
研究代表者 |
古川 直子 長崎総合科学大学, 共通教育部門, 講師 (50803847)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ジェンダー / セクシュアリティ / 精神分析 / フロイト / 性別二元論 / 異性愛主義 / 本質主義 / フェミニズム / S・フロイト / ポスト構造主義フェミニズム / セックス/ジェンダー / 社会構築主義 / ポスト構造主義 |
研究開始時の研究の概要 |
近年のジェンダー/セクシュアリティ研究における構築主義的アプローチは、ジェンダーとセクシュアリティをセックスという「自然」からラディカルに離床させたとされる。しかし実際のところ、この課題が真に実現されたとは言いがたい。それは「雌雄(男女)の別のあること」 と「性的な欲望や快」というセクシュアリティというタームの二つの語義が、いまだ不可分に結びついているためである。このセクシュアリティ概念によって、本質主義と異性愛主義への批判はきわめて不完全なものとなる。本研究は現在のジェンダー/セクシュアリティ論における分析枠組みを精査し、S・フロイトの精神分析によってその困難の乗り越えをはかるものである。
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研究成果の概要 |
近年のジェンダー/セクシュアリティ研究における構築主義的アプローチは、ジェンダーとセクシュアリティをセックスという「自然」からラディカルに離床させたとされる。しかし実際のところ、この課題が真に実現されたとは言いがたい。それは「雌雄(男女)の別のあること」と「性的な欲望や快」というセクシュアリティというタームの二つの語義が、いまだ不可分に結びついているためである。このセクシュアリティ概念によって、本質主義と異性愛主義への批判はきわめて不完全なものとなる。本研究では現在のジェンダー/セクシュアリティ論における分析枠組みを精査し、S・フロイトの精神分析によってその困難の乗り越えをはかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジェンダー/セクシュアリティ研究は現在、多岐にわたる学問領域へと影響力を広げつつある。その波及力はアカデミズム内にとどまらない。ジェンダー/セクシュアリティは社会的にも高い関心を集めつつある、ホットなイシューである。しかし、現在のジェンダー/セクシュアリティ研究においては、その影響力に見合った十分な理論構築がなされているとは言いがたい。本研究は当該領域における概念枠組みを再構築することで、今後のジェンダー/セクシュアリティ研究の土台を築くとともに、ダイバーシティやジェンダー平等といった重要な社会的テーマに対して積極的に寄与しうるものである。
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