研究課題/領域番号 |
21K13460
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
佐藤 桃子 島根大学, 学術研究院人間科学系, 講師 (10792971)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 当事者参画 / ファミリーグループカンファレンス / 子どもの権利 / 地域福祉 / 社会的養護 / ファミリー・グループ・カンファレンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、社会全体で子どもを育てる社会的養護の理念がそれぞれの国でどのように根付くか、当事者参画の手法ファミリー・グループ・カンファレンス(以下FGCとする)の国際比較を行い、明らかにしようと試みる。本研究では、FGCの諸外国における展開と評価を分析することによって、各国での親族や地域のネットワークの強みを活かす子どもへの支援がどのように機能しているかを明らかにする。また、日本の児童福祉実践において、FGCのような当事者参画と地域のネットワークを活かす実践が地域社会に根づく方法を考察することを目的としている。
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研究実績の概要 |
本研究は、社会全体で子どもを育てる社会的養護(社会的養育)の理念に関する国際比較を行う。児童福祉の分野において、家族やコミュニティの文化的ストレングスを活かす実践、当事者主体の意思決定支援という2つの特徴から、ファミリーグループカンファレンスなど家族や地域を巻き込む意思決定支援のほか、地域が関与する子育て支援に注目し、注目し、その理念を明らかにしようと試みている。 3年目となる2023年度は、主に国内での子育て支援について調査・研究を行い、デンマークをはじめ北欧諸国における子どもの権利、意思決定支援の考え方について資料収集を行った。 家族やコミュニティのストレングスを活かす実践として、島根県で子どもの居場所を提供する地域団体の取り組みについて、参与観察とアンケート調査の分析をもとに明らかにした。 フードバンク活動を通して生活困窮世帯に支援を行う地域の民間団体が持つ役割や、対象となる困窮世帯のニーズについて、アンケート調査の分析をもとに研究ノート・著書(共著)の形で発表した。子どもの居場所を提供する団体は各地で活動をしているが、子ども食堂・食糧支援・学習支援等、その形は多様化しており、地域での存在感も増していることが分かってきている。これらの活動について、地域で支援を行う民間団体と協働して居場所づくりのプロジェクトを進め、その中で利用者のニーズや支援の効果を探っている。 子どもの権利やアドボカシー団体の国際比較については、研究会への参加や資料収集を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
体調不良等の理由により当初計画等の通りに国際比較調査を行うことができず、フィールド調査による資料収集が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、実施できていない国外での調査により北欧諸国のヒアリングを進め、日本での実践との比較検討を行う。国外調査のためのネットワーク構築は、オンラインでの研究会や他の研究者との情報交換を通じて進めている。
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