研究課題/領域番号 |
21K13472
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 旭川大学短期大学部 |
研究代表者 |
崔 敏奎 旭川大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00844911)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 児童養護施設 / 児童養護施設の保育士の力量 / 力量形成のプロセス / 保育士 / 力量形成過程 / 専門性 / 保育士の力量形成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「児童養護施設で働いている保育士の力量とはどのように形成されるのか」を明らかにすることを目的としている。その方法として、労働の場での学びや実践コミュニティへの参加を通した学びの視点から実際に保育士への聞き取り調査を通して分析を行う。
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研究実績の概要 |
今年度の研究実績としては大きく3つである。 第1に、理論的検討を行い、本研究における分析視点、理論的立場を確立したことである。この理論的背景については、まとめたものを「日本子ども家庭福祉学会23回全国大会」にて「児童養護施設の保育士の力量形成過程の分析における理論的視角の検討」というテーマとして発表をすることができた。 第2に、本研究における理論的立場の確立を踏まえて、研究課題を遂行するために一番大事となる児童養護施設の保育士へのインタビュー調査を終えることができ、データを確保することができた。科研の計画書を作成した当初は、「8年以上勤務している保育士10名」を研究調査協力者として予定していたが、インタビュー調査を進める中、総12名の保育士へのインタビュー調査をすることができ、研究課題を遂行するためのデータを十分確保することができた。 第3に、全国児童養護施設協議会の全国大会へ参加をしたことである。本研究を遂行しながら「全国児童養護施設協議会」の副会長と話をすることができ、児童養護施設長や管理職が集まる全国大会へのお誘いをいただき、研究者の立場から参加をすることができた。そこでは、今日日本における児童養護施設の現況や課題といった、児童養護施設における今日的動向を把握することができた。 以上の実績は、次年度への分析及び学会での発表、その成果として論文の作成につながる実績となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度は、当初の企画以上に進展している。その理由として、第1に、当初計画した際には10名の保育士を対象にインタビュー調査をすることであったが、インタビュー調査を進める中、総12名の保育士へのインタビュー調査をすることができた。 第2に、当初計画してなかった「全国児童養護施設協議会全国大会」へ参加したことである。インタビュー調査を進める中、全国児童養護施設協議会の副会長と話をする機会ができ、副会長のお誘いから大分市で開催された「全国児童養護施設協議会全国大会」への参加をすることができた。この参加では、今日日本における児童養護施設の現況と課題といった児童養護施設をめぐる今日的動向を把握することができ、それに関連する資料を確保することができた。 以上のことにより、当初計画をしていた学会での発表もでき、インタビュー調査の人数が増えたこと、児童養護施設の施設長や管理職の集会である全国大会へ参加したことにより、当初の計画をした以上に進展している。 ただ、予想外の旅費(大分市で開催された全国児童養護施設協議会全国大会)が発生したことにより、予想外の旅費等が発生することを想定して申請をするべきことを今回の研究課題を遂行しながら気づいた。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策として3つ挙げる。 第1に、12名のインタビュー調査から得られたデータを文字化し、分析することである。この際、分析手法の確立も行う。 第2に、分析した結果をまとめ、学会で発表を行う。学会は6月3,4日に福山市で開催される「全国子ども家庭福祉学会」で発表を行う。 第3に、学会発表から得られたコメント等を参考に、最終成果として論文としてまとめる。 この際、どこまで明らかになったのか、まだ明らかになってないことはなにか、これらを踏めて今後の研究としてどう発展するのかを明らかにする。
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