研究課題/領域番号 |
21K13477
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 淑徳大学 (2022-2023) 青森県立保健大学 (2021) |
研究代表者 |
東田 全央 淑徳大学, アジア国際社会福祉研究所, 主任研究員 (60892528)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 国際ソーシャルワーク / 国際社会福祉 / インディジナス・ソーシャルワーク / 地域・民族固有の知 / 国際開発ソーシャルワーク / スリランカ / 国際協力 / アジア / 日本の国際協力 |
研究開始時の研究の概要 |
ソーシャルワークにおいて地域・民族固有の知(indigenous knowledge)への注目が高まっているが、その知を活用しうる現地ワーカーや当事者等との国際協力に関する議論の醸成が必要である。本研究では、開発途上国のソーシャルワーク実践における地域・民族固有の知と外来知との関係性を探索しながら、国際開発ソーシャルワーカーの協働・協力のあり方を検討する。スリランカを事例国とした現地調査と、日本からアジアに派遣されたソーシャルワーカーの体験に焦点を当てた分析等を行いながら、アジア型の協力モデルを探求する。本研究の意義は途上国の主体的実践の発展と、日本の国際協力と教育の推進に寄与することである。
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研究成果の概要 |
アジア圏のソーシャルワークにおける広義の地域・民族固有の知と外来知との関係性について分析し、その知見を踏まえて関係者と対話し議論を深めた。第一に、スリランカを事例国として、多様な知の間にある関係性について分析した。第二に、日本からアジア諸国に派遣された実践家の視点から、地域・民族固有の知等に関する認識と活動との相互作用に関して分析した。それらを統合的に考察したところ、ソーシャルワーカーにとっては様々なアクターとの相互作用を通じて外来知が日々の営みや活動、実践知等と影響をもたらしあっている可能性がある一方で、外部からの介入やその言説実践における権力性に対する批判的議論が求められることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初、本研究の意義は開発途上国の主体的実践の発展と、日本の国際協力の推進に寄与することであると考えていた。しかし、それとは差異がある学術的および国際的な意義が見出された。とくに、ソーシャルワークにおける広義の地域・民族固有の知、外来知および越境する知と現場実践をめぐる議論に対していくつかの知見と示唆が見出された。アジア諸国において、多様なポジショナリティをもつ関与者のそれぞれの視点と経験から新たな国際ソーシャルワーク像を探る試みには学術的貢献があったものと考える。
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