研究課題/領域番号 |
21K13494
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 麻布大学 (2023) 摂南大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
池田 裕美 麻布大学, 獣医学部, 講師 (80846311)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 常同行動 / 3D撮影試験 / 3次元深度センサ / 遊離アミノ酸 / D-アミノ酸 / NMDA受容体 / 精神疾患 / 3D撮影装置 / ストレス / L-アミノ酸 / 脳 / 単離ストレス / C57BL/6J / BALB/c / アミノ酸 / GRIN1 / オプトジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
常同行動はある一定の動きを続ける行動で、自閉症などの精神疾患に共通して確認される異常行動である。その詳細な発症メカニズムについては未解明である。普段から摂取可能な栄養因子による常同行動の制御が可能な経路を新規探索し見いだすことができれば、予防や緩和に繋げることが期待できる。 本研究では、常同行動のモデル動物を作出し、得られたモデル動物の妥当性について評価する。また、常同行動発現のスイッチについて特定の神経を活性化させる技術であるオプトジェネティクスにより神経基盤の特定を行う。特にNMDA受容体に関連する神経に着目し研究を遂行する。
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研究成果の概要 |
常同行動が生じる動機の部分について、関わっている因子がある可能性が示唆された。また、マウスにおいて長期の単離ストレスを負荷したところ、BALB/cの単離ストレス負荷群において行動量および不安様行動が増加した。 これらのデータに加え、3D撮影試験により解析を進めていたものの、常同行動の解析方法については未確立である。そのため、解析方法の検証が必要であることが課題として残った。常同行動の解析結果と不安様行動との関連性を結論付ける予定である。また、神経基盤の特定まで至らなかったため、今後研究を遂行していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神疾患にはストレスを受けることによる環境的要因や遺伝的要因での発症がある。自閉症、統合失調症や注意欠如・多動性障害(ADHD)などが挙げられるが、その症状は様々である。これらの精神疾患に共通して確認される行動が常同行動である。常同行動とは、ある一定の行動が増える異常行動であり、同じ場所を過剰に動き回ることや、自己を傷つけ続ける自傷行為などがある。しかしながら、常同行動の詳細なメカニズムに関しては未解明である。本研究では普段から摂取可能な栄養因子に よる常同行動の制御が可能な経路を新規探索し見いだすことで、予防や緩和に繋げることが期待できる。
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