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オランダのオルタナティブスクールにおける教師の指導性

研究課題

研究課題/領域番号 21K13513
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関京都大学 (2022-2023)
兵庫教育大学 (2021)

研究代表者

奥村 好美  京都大学, 教育学研究科, 准教授 (30758991)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワードオランダの教育 / オルタナティブスクール / 教師の指導性 / イエナプラン / ダルトンプラン / オルタナティブ・スクール / 自己学習力 / 学力保障
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、オランダのオルタナティブスクールを主な対象として、子どもの自己学習力の育成と生きて働く学力の保障とを両輪として実現するための教師の指導性を具体的に明らかにすることである。そのために、オランダの教師教育を射程に入れながら、イエナプランスクール、ダルトンスクール、モンテッソ―リスクール等でフィールド調査等を行い、教師の指導性を検討する。また、本研究で得られた知見に基づき、日本の学校と試行的に共同研究を行う。

研究実績の概要

本研究は、オランダのオルタナティブスクールを主な対象として、教師の指導性を具体的に明らかにすることを目的としている。2023年度は主に次の3つに取り組んだ。
(1) オランダでフィールド調査と文献収集を行なった。フィールド調査としては、具体的には、特定のダルトンスクールにおいて、第1・2、4、6、8学年という4つのグループ(学級)をそれぞれ半日ずつ訪問し、グループの文化や学習の流れをふまえて教師がどのような指導性を発揮しているかを調査した。また、オランダのダルトンプラン教育の動向を把握するため、調査対象校以外のダルトンスクールの視察・聞き取りを行ったり、教師教育機関の教員と連携を行ったりした。こうしたフィールド調査の成果については、学術論文として刊行の準備を進めている。
(2) 本研究で得られた知見を日本の学校教育に活かすために、日本でイエナプラン教育を実施する茂来学園大日向小学校や、ダルトンプラン教育を実施するドルトン東京学園中等部・高等部を訪問し、教育実践の視察及び聞き取りを行った。また、日本での「個別化・個性化教育」に関する取り組みとして、「自由進度学習」について調べ、web記事を執筆した。
(3) 本研究で得られた知見のその他の成果発信としては、オルタナティブスクールを始めとしてオランダで実施されている「個に応じた教育・指導」に着目しつつ、包摂性を高める学校教育の質保証のあり方に関して、日本カリキュラム学会の課題研究で発表を行った。また、オランダのイエナプラン教育に焦点を合わせて「個別化・個性化教育」に関する教員研修を行った。さらに、オランダで実施されている市民性教育に関しても『関西教育学会年報』で発信することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、年度当初に予定していたように、オランダのダルトンプランスクールで教師の指導性に関するフィールド調査を実施し、その発信の準備を進めることができた。また、本研究で得られた知見を学会や教員研修等で幅広く発信することもできた。

今後の研究の推進方策

2024年度も引き続き、文献研究に加えて、オランダでフィールド調査を行うことでオルタナティブスクールにおける教師の指導性の実態を検討することを予定している。2024年度は、モンテッソーリ教育における教師の指導性の検討も進めていきたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] <研究論文>オランダのイエナプラン教育における教師の指導性2023

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 雑誌名

      教育方法の探究

      巻: 26 ページ: 1-8

    • DOI

      10.14989/281985

    • ISSN
      1349-2020
    • 年月日
      2023-03-29
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「誰一人取り残さない」授業になっているか2023

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 雑誌名

      教職研修

      巻: 第613号 ページ: 22-23

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] オランダにおける市民性教育-ピースフルスクールプログラムに着目して2023

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 雑誌名

      関西教育学会年報

      巻: 第47号 ページ: 179-184

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] オランダの教育における多様性と公教育としての質保証の関係に関する一考察-オランダモンテッソーリ教育協会訪問視察の2007/08年度版への変化に着目して2021

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 雑誌名

      教育目標・評価学会紀要

      巻: 31 ページ: 33-42

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 学校教育の包括的な質のケア2023

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会第144回研究大会(課題研究 「国語教育学研究を見通す② 国語科内外から見直す、わたしたちの役割」)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 包摂性を高めるカリキュラム・マネジメント-オランダの学校教育の質保証に着目して2023

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 学会等名
      日本カリキュラム学会第34回大会(課題研究Ⅰ「カリキュラム・マネジメントの実質化における現状と展望」)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] オランダにおける市民性教育―ピースフルスクールプログラムに着目して2022

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 学会等名
      関西教育学会 公開シンポジウム「VUCA時代を、日本の教師として生きること―公共性・専門性・働き方の視点から」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] オランダの教育における個別化・個性化教育―イエナプラン教育を切り口に2021

    • 著者名/発表者名
      奥村好美
    • 学会等名
      日本教育方法学会第57回大会(課題研究Ⅰ)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 変動する総合・探究学習-欧米と日本 歴史と現在2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤実歩子編著(分担執筆:奥村好美、他9名)
    • 総ページ数
      234
    • 出版者
      大修館書店
    • ISBN
      9784469222784
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 教育課程論・教育評価論2022

    • 著者名/発表者名
      広岡義之、林泰成、貝塚茂樹(監修)、木村裕、古田薫(編著)(分担執筆:奥村好美、他5名)
    • 総ページ数
      244
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623092864
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 教師の自律性と教育方法(教育方法51)2022

    • 著者名/発表者名
      日本教育方法学会編(分担執筆:奥村好美、他12名)
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      図書文化社
    • ISBN
      9784810027686
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 学級経営の理論と方法2022

    • 著者名/発表者名
      田中耕治編著(分担執筆:奥村好美、他6名)
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623093113
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 中学校 全教科・教科外で取り組むSDGs-ESDの実践づくりの要点とアイディア2022

    • 著者名/発表者名
      木村裕編著(分担執筆:奥村好美、他6名)
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      学事出版
    • ISBN
      9784761928919
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] よくわかる教育評価[第3版]2021

    • 著者名/発表者名
      田中耕治編著(分担執筆:奥村好美、他21名)
    • 総ページ数
      263
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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