研究課題/領域番号 |
21K13522
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2023) 大阪大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
橋本 あかね 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 客員研究員 (20852130)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | フリースクール / スタッフ養成 / 変容的学習 / 広範的資質 / 子ども・若者支援 / 労働 / 帰属感 / 自己実現 / インクルーシブな組織 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、フリースクールにおけるスタッフ養成について、事例研究をもとに変容的学習論の視座からスタッフとしての力量がどのように形成されるのかを明らかにするものである。組織内部での実践と外部での研修の2つの側面に焦点を当て、スタッフが育つプロセスを明らかにするとともに、フリースクールの持続可能な運営および対人援助職のバーンアウトの回避に資する知見を提示することを目指す。
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研究成果の概要 |
個別のフリースクールにおける職員養成では、日々の業務終了後の話し合いや業務に関連した外部研修の内容を他の職員に伝達する実践によって、当事者性や批判的考察力といった当該組織の職員に求められる資質を身につけていることが明らかになった。 また、全国規模の職員養成講座では、正解を教えないことでセルフ・マネジメント力を育てること、フリースクールという独自性の高い実践を通して柔軟性を育てること、学び合いを重視することで連携力を育てていくことが企図されていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、全国規模の養成講座で育成される柔軟性、連携力、セルフ・マネジメント力は、フリースクールのみならず、子どもに関わるすべての大人に必要な力として認識されており、子ども・若者支援に関わる職員研究に関する知見として有用であることが挙げられる。 また、社会的意義としては、個別のフリースクールの事例分析から明らかになった厳格な労働時間管理によって自己研鑽に励む時間を確保することで職員たちの自己実現を後押しするという取り組みは、対人援助職のバーンアウトの回避に向けた一つの方策としての実装が期待できることが挙げられる。
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