研究課題/領域番号 |
21K13527
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 常葉大学 (2023) 早稲田大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
新井 浩子 常葉大学, 教育学部, 講師 (40329032)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 出産育児と職業の両立困難 / 女性のキャリア発達 / 職業継続への不安・困難観の解消 / 成人前期女性を対象とするキャリア教育プログラム / 出産育児期のキャリア発達 / 女性のキャリア教育 / 出産・育児期の職業継続 / キャリア教育プログラム開発 / 高等教育 / 男女共同参画センター |
研究開始時の研究の概要 |
日本では出産・育児と就業の両立が困難であり、近年でも第一子出産時に有職だった女性の半数が離職している。こうしたライフコースは女性の離職を見込んだ雇用慣行を再生産し、女性の低収入と経済不安の要因となると同時に、若い女性の職業継続意欲にもマイナスの影響を与えている。しかしこれまでは出産育児期の職業継続問題は既婚女性の学習テーマと認識され、若い世代の不安・困難感、学習は軽視される傾向があった。本研究はこれらの課題解決として、成人前期女性の職業継続への不安・困難感を解消し、出産育児期の職業継続を可能にする教育を体系的に検討し、高等教育及び男女共同参画センター等で実施するプログラムおよび教材を開発する。
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研究実績の概要 |
女性労働やライフコース研究では、出産育児と職業の両立困難が日本の女性のキャリア発達を阻害し、指導的地位における女性割合を停滞させる要因であることが繰り返し指摘されてきた。また当事者である女性は、大学生期から出産育児期までの成人前期を通して、職業継続と出産育児の両立に不安と困難を感じている。しかしキャリア教育では、成人前期女性を対象とした、出産育児期の職業継続を目標とするプログラムは確立しておらず、キャリア教育の欠落点となっている。本研究はこれらの課題解決として、成人前期、すなわち大学~初期キャリア~出産育児期の女性を対象とする、職業継続への不安・困難観を解消し、出産育児期の職業継続を目標とする、教育の在り方を検討し、高教育及び社会教育での実施を前提とするプログラムを開発する。それにより、キャリア教育領域の発展拡張に貢献するとともに、本格的な職業キャリアの入り口に立つ大学生期からライフイベントを迎える出産育児期までの、トータルな支援の拡充に資することを目指す。 本年は、①女性関連施設調査結果を対象・目的・テーマ別に分類し、社会教育段階で実施されている成人前期女性を対象とするキャリア教育の実態をあきらかにする。②全国の大学に質問紙調査を実施、プログラムを収集し、高等教育で実施されている成人前期女性を対象とするキャリア教育の実態を把握する。以上2点を計画していたが、研究代表者の傷病のため計画を実施できなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度に実施した予備調査の結果、新型コロナウィルス感染症のため講座を中止または延期した施設が多数に及ぶことが判明したため調査の実施を1年延期した。さらに今年度、研究代表者の傷病のため研究計画を実施できなかった。その結果、計画全体に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
①全国の女性関連施設を対象に実施した質問紙調査と収集したプログラム結果を対象・目的・テーマ別に分類し、社会教育段階で実施されている成人前期女性を対象とするキャリア教育の実態をあきらかにする。 ②全国の大学を対象に質問紙調査を実施、出産育児期の職業キャリア継続・発達支援を目的に含むプログラムを収集し、結果を対象・目的・テーマ別に分類し、高等教育段階で実施されている成人前期女性を対象とするキャリア教育の実態を把握する。
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