研究課題/領域番号 |
21K13538
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
吉田 夏帆 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (10878383)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 教育格差 / 国家発展 / 基礎教育 / 修学実態 / 開発途上国 / 縦断的調査 / ミャンマー |
研究開始時の研究の概要 |
SDGsにて「公平な初等・中等教育の完全普及(SDG4.1)」が明示されたものの、後発開発途上国では未だ劇的な状況改善は見られず、階層間の教育格差も著しい状態にある。いかなる状況下で脆弱性の高い貧困層や社会的弱者の修学状況が悪化し、その結果、階層間の教育格差は拡大してしまうのか。本研究は、国家の体制や社会・経済が顕著に変化してきた一後発開発途上国ミャンマーの国家発展過程を事例に、マクロデータから溢れ落ちてしまうミクロな修学実態に着目しつつ、中長期的な視点から教育格差のダイナミズムの解明を試みる。そして、得られた学術的根拠に基づき、SDGs達成に向けた具体的なアプローチや提言の抽出を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、階層間の教育格差が著しく、国家の体制や社会・経済状態ならびに諸政策等も大きく変化してきた後発開発途上国のミャンマーの約半世紀にわたる国家発展過程を事例に、階層ごとの個々人の修学状況の推移を分析する。さらにその結果、同国の階層間の教育格差がいかに変動してきたかについて明らかにする。そして、いかなる状況下で教育格差が拡大あるいは縮小するのか、その因果関係とダイナミズムを究明し、SDG4.1達成に資するより具体的な提言の抽出を試みる。研究3年目である2023年度は、本研究対象国のミャンマーの社会主義時代から現在にかけての社会や経済、諸政策等に関する文献調査ならびにデータベースの作成やそのデータ分析を継続的に進めた。加えて、その研究成果の一部の書籍化に関するとりまとめにもあわせて従事した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究3年目である2023年度も、対象国の治安の問題により現地調査の実施は叶わなかったものの、本研究対象国のミャンマーの社会主義時代から現在にかけての社会や経済、諸政策等に関する文献調査ならびにデータベース作成やそのデータ分析を継続的に進めることができた。また、その研究成果のとりまとめ作業にも従事することができた。
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今後の研究の推進方策 |
研究4年目となる2024年度においても、すでに収集済みのデータを活用し、データ分析ならびに研究成果のとりまとめ作業を継続して行う。また、研究対象国におけるクーデターがある程度収束して治安が改善し、現地への渡航が可能な状態になれば、現地調査の実施も計画している。同調査では、近年の学校記録データの収集や関係者へのインタ ビュー調査等を行う予定である。帰国後は、収集データの整理や追加のデータベース化などの作業に従事する。
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