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乳児の運動発達の未熟化:その原因と発達経過および養育者に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 21K13549
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関京都光華女子大学

研究代表者

大谷 多加志  京都光華女子大学, 健康科学部, 准教授 (70779313)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード乳児 / 運動発達の未熟化 / COVID-19 / 運動発達 / 発達 / 未熟化 / 発達経過 / 育児不安
研究開始時の研究の概要

近年、乳児の出生体重の低下や、運動発達の未熟化が指摘されている。これからの社会を担う子どもの健やかな成長は日本社会にとって重要な課題であり、子どもの身体・発達に生じている変化やその原因、その経過について調べておくことは、家庭養育、保育、幼児教育を行っていく上でも非常に重要である。
本研究では、0歳から3歳まで、同一の子どもの行動・発達の評価を継続的に行い、それらの結果を出生体重などの出生時の指標と比較することで、運動発達の未熟化の原因や経過、それが養育者に与える影響について総合的に解明することを目指す。

研究実績の概要

近年の乳児の運動発達の未熟化について検討するため、生後10か月の乳児119名とその保護者に対して調査を実施し、継続調査である1歳6か月時調査は101件(予定数完了)、最終調査である3歳時調査は30件まで実施している。収集したデータは①発達に関する評価(新版K式発達検査2020およびKIDS乳幼児発達スケール)、②養育者を対象とした育児不安質問紙の結果、③子どもの出生体重や出生週数などの出生時情報である。既に10か月時調査、1歳6か月時調査は予定数を完了しており(10か月時調査よりデータ数が減っているのは、転居等で調査に継続参加することが難しいケースがあったためである)、最終調査である3歳時調査の完了を目指していく予定である。
2021年度までの新型コロナ感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出に伴う対面調査の中止の影響で、調査の進捗はやや遅れている。
本研究のデータはコロナ禍の中で行われた発達調査であり、特に専門家が個別観察にもとづいて評価を行う個別式の発達検査を用いているという点にも希少性があり、コロナ禍が子どもの発達に与えた影響について検証していく上でも、極めて貴重なデータであると考える。現時点で10か月時調査および1歳6か月時調査が完了し、分析可能なデータを有しているため、今秋に国内での学会での研究発表を行うとともに、学会誌への投稿し、研究発表を進めていきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2024年3月末日現在で、研究計画における10ヵ月時調査および1歳6か月時調査は完了し、最終調査である3歳時調査を残すのみとなっている。当初予定の70%程度の進捗状況である。予定より進捗が滞っている原因としては、2021年度に新型コロナウイルス感染症の感染拡大による措置で対面調査が中止や延期になるケースが生じたことが挙げられ、まだその遅延を取り戻すには至っていない状況である。

今後の研究の推進方策

2022年度は対面調査の中断がなく、また新型コロナウイルス感染症も5類以降となることから、今後は遅延なく調査を進められる見込みである。既に10ヵ月時調査および1歳6か月時調査は完了していることから、10ヵ月時調査の参加者が最終調査の対象月齢になり次第、随時調査を実施していく予定である。昨年度に見込んだ通り、一部対象者は、3歳時調査の対象月齢になるのが2024年以降となったため、期間延長承認申請を行った。今後は速やかに調査の完了を目指す予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 乳児期の発達・行動特性の評価に基づく発達予測性についての研究2022

    • 著者名/発表者名
      大谷多加志
    • 雑誌名

      赤ちゃん学研究センター紀要Bablab

      巻: 6 ページ: 21-22

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 発達検査と対人援助学⑥赤ちゃん調査2021

    • 著者名/発表者名
      大谷多加志
    • 雑誌名

      対人援助学マガジン

      巻: 47 ページ: 141-144

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Baby’s Online Live Database: An Open Platform for Developmental Science2021

    • 著者名/発表者名
      Kato Masaharu、Doi Hirokazu、Meng Xianwei、Murakami Taro、Kajikawa Sachiyo、Otani Takashi、Itakura Shoji
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychology

      巻: 12 ページ: 1-6

    • DOI

      10.3389/fpsyg.2021.729302

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 出生体重と生後10か月時の発達との関連およびその後の発達に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      大谷多加志,原口喜充,加藤正晴,郷間英世
    • 学会等名
      第70回日本小児保健協会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 出生体重と生後10か月時の発達との関連およびその後の発達に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      大谷多加志・原口喜充・加藤正晴・郷間英世
    • 学会等名
      第70回日本小児保健協会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 出生体重・出生週数および出生時の両親の年齢と生後10ヵ月時の乳児の発達との関連2022

    • 著者名/発表者名
      大谷多加志・原口喜充・加藤正晴・郷間英世
    • 学会等名
      日本赤ちゃん学会第22回学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] オンラインラインデータべース部会企画ラウンドテーブル オンライン型縦断発達データベースBOLDの現状20222022

    • 著者名/発表者名
      加藤正晴・上原泉・大谷多加志・入口真夕子・土居裕和
    • 学会等名
      日本赤ちゃん学会第22回学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 出生体重・出生週数および出生時の両親の年齢と生後10ヵ月時の乳児の発達との関連2022

    • 著者名/発表者名
      大谷多加志・原口喜充・加藤正晴
    • 学会等名
      日本赤ちゃん学会第22回学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 部局企画ラウンドテーブル オンライン型縦断発達データベースの開発2021

    • 著者名/発表者名
      加藤正晴・梶川祥世・土居裕和・孟憲巍・大谷多加志
    • 学会等名
      日本赤ちゃん学会第21回学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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