研究課題/領域番号 |
21K13557
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柳 奈津代 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (40837499)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 薬物治療のアドヒアランス / 尺度開発 / 妥当性 / 信頼性 / 与薬行動 / 服薬遵守 / 保護者 / 保育園児 / 薬剤師 / 薬の適正使用 / 薬物治療 / アドヒアランス / 服薬アドヒアランス / 母親 / 父親 / 家庭での与薬 / 支援 / 包括的指標 / 与薬 / 家庭 |
研究開始時の研究の概要 |
保育所での園児への与薬(薬を服用させること)が、保育士の負担になっていることが報告されてきた。そのような中、保育所に与薬を依頼するものの、家庭では子どもに薬を飲ませられていないなど、薬物治療への意識が十分でない保護者がいることがわかってきた。 そこで、保護者の家庭での与薬や薬への意識について調査を実施し、関連する要因を明らかにした上で、必要な支援を整理する。また、家庭での子どもの与薬環境を評価できるような指標について検討する。
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研究成果の概要 |
保育園児の保護者が家庭で子どもに服薬できない等の状況を薬局薬剤師などが包括的に評価・支援できるよう、特定の疾患に限定されない「保護者による子どもの薬物治療のアドヒアランス尺度」を開発し、妥当性と信頼性を確認した。 服薬アドヒアランスの概念を用いた15項目からなる尺度であり、①医療者とのコミュニケーション、②治療方針の理解と合意、③子どもの薬の情報入手、④保護者の与薬の意識と行動、⑤子どもの服薬遵守の5つの下位尺度から構成される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発した尺度は5つの部分にわけてスコア化できるため、①保護者が医療者と良好なコミュニケーションがとれているか、②医療者から丁寧な説明を受けて治療方針に理解・納得しているか、③保護者が子どもに使用する薬の情報を知っているか、④指示通りに飲ませられているか、⑤子どもが実際に薬を飲めているかについてスコアの低い部分を薬剤師などの医療従事者が重点的に支援できるようになるなど社会的意義が高い。 学術研究においては、「子どもの薬物治療のアドヒアランス」が測定できるようになり、関連要因の検討などアドヒアランス向上のための研究がすすむことが期待される。
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