研究課題/領域番号 |
21K13568
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉田 奈穂子 筑波大学, 芸術系, 助教 (80844711)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ヴァルドルフ教育 / ウェルビーイング / 造形教育 / 美術教育 / ルドルフ・シュタイナー / フリースクール / 国際比較 / カリキュラム / 幼児教育 / 発達段階 / にじみ絵 / 造形/美術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、学校全体で芸術を重視しているヴァルドルフ教育における造形活動に着目し、この学校における造形教育がどのように人間の「ウェルビーイング」の実現に貢献しうるのかを明らかにすることである。目的の達成のために、本研究では、文献調査、国内外における実地調査、聞き取り調査によりヴァルドルフ教育の理論と実践の両側面から造形教育の特質を解明し、特に就学前教育から中等教育段階までのプロセスを丹念に追いながら探求する。そこで得られたことをもとに、子どもを対象に造形活動の実践を行い、活動中の子どもの言動や行動などを検証することでヴァルドルフ教育のウェルビーイングへの寄与の可能性を解明する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、学校全体で芸術を重視しているヴァルドルフ教育における造形活動に着目し、この学校における造形教育がどのように人間の「ウェルビーイング」の実現に貢献しうるのかを明らかにすることである。目的の達成のために、本研究では、文献調査、国内外における実地調査、聞き取り調査によりヴァルドルフ教育の理論と実践の両側面から造形教育の特質を解明し、特に就学前教育から中等教育段階までのプロセスを丹念に追いながら探求する。そこで得られたことをもとに、子どもを対象に造形活動の実践を行い、活動中の子どもの言動や行動などを検証することでヴァルドルフ教育のウェルビーイングへの寄与の可能性を解明する。本研究は4年計画で、当該年度は研究の3年目にあたる。 これまでの研究実績として、1年目はヴァルドルフ教育の理論や思想の研究、ウェルビーイングの方法論の研究に重点を置き、研究の成果を研究論文として執筆し、口頭発表を行った。2年目は徐々に国内の調査を再開し、3年目を迎えた2023年度は、国外における実地調査を再開し、論文の投稿に向けて研究資料のまとめと執筆に取り組んだ。今回、スイスやドイツの学校やゲーテアヌムを訪問し、授業観察や教員へのインタビュー調査、文献収集を実施することができた。社会情勢や円安などの影響を大きく受けたが、国外での調査を再開できたことは今期の成果である。 来年度は最終年度であるため、遅れている調査の継続と、これまでの研究成果のまとめと公開に取り組む予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
情勢の悪化や為替の影響を受け、国外の学校の調査が当初の計画より若干遅れているから。
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今後の研究の推進方策 |
今年は最終年度にあたるため、研究のまとめとして発表や研究成果の公開に力を注ぐ予定である。まず、科学研究費助成事業の研究成果公開促進費に採択されたたため、著書としてこれまでの研究のまとめを行う予定である。また、9月~10月には、本研究に関連する国際シンポジウムを実施予定で、現在企画準備を進めている。 合わせて、これまで実施できていなかった国内外の追加調査や教員へのインタビュー調査を実施する予定である。
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